治療支援部門
放射線科
PET-CT検査とは
PET-CT検査とは、正常細胞に比べ、増殖が盛んで糖分を大量に消費するがん細胞の性質を利用し「がん」を見つけるCT検査です。特殊な薬剤を体内に取り込ませ、放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化する核医学検査の一種です。
通常、がんは身体に変化が起きてから見つかることが多く、がん細胞の成長がある程度進んでからでないと発見しにくい病気です。しかし、PET-CT検査では、がん細胞によく集まる特殊な検査薬を静脈注射し、専用の装置で体を撮影することで、 がん細胞を見つけることができ早期発見に役立ちます。CT検査では形態の異常をみるのに対し、PET検査では、ブドウ糖代謝などの機能から異常をみます。臓器の形だけで判断がつかないときに、働きをみることで情報を増やし、診断の精度を上げることができます。
PET-CT検査は通常、がんや炎症の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、転移状況や治療効果判定、再発の診断などに用いられます。アルツハイマー病やてんかん、心筋梗塞を調べるのにも用いられます。
FDG-PET-CT検査で健康保険が適用される疾患(2020年3月改訂)
1.てんかん | 難治性部分てんかんで外科切除が必要とされる患者に使用する |
2.心疾患 | 虚血性心疾患による心不全患者における心筋組織のバイアビリティ診断(他の検査で判断のつかない場合に限る。)、心サルコイドーシスの診断(心臓以外で類上皮細胞肉芽腫が陽性でサルコイドーシスと診断され、かつ心臓病変を疑う心電図又は心エコー所見を認める場合に限る。)又は心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる患者に使用する。 |
3.悪性腫瘍 (早期胃癌を除き、悪性リンパ腫を含む) |
他の検査又は画像診断により病期診断又は転移若しくは再発の診断が確定できない患者に使用する。 |
4.血管炎 | 高安動脈炎等の大型血管炎において、他の検査で病変の局在又は活動性の判断のつかない患者に使用する。 |
全身を一度に調べられ、がんの発見に威力を発揮することから、がんの可能性が疑われながら他の検査で病巣が発見できない“原発不明癌”の診断や、がんの転移・再発を調べるのに特に重要な検査とされています。この特性を利用して、全身のがんのスクリーニング(ふるい分け)を主な目的とする“PET-CT健診”が注目されており、人間ドックのオプション検査として受けられるところも増えてきております。
PET-CTの特徴
- 一度の検査で全身撮影、予想外のがん発見に威力を発揮します
- 苦痛の少ない検査です
- がんの転移や再発診断に有用です
- 組織の活動状態すなわち代謝などの機能がわかります
- 全身のがんのスクリーニングを目的とするPET-CTがん検診が可能です
PET-CT検査装置
(PET-CT16列)
PET-CT検査の安全性
薬剤の副作用も無く、被ばく量も体に影響のない安全な量です。体内に放射線を出す物質を入れますが、約1日程度で放射線の効果もなくなり、体外に排出されます。
PET-CT検査の注意事項
- 検査時間の6時間前は食事を摂らないでください。
- 水は摂取していただいて結構ですが、糖分の入っている飲料水は避けてください。水分制限のある方はあらかじめ主治医にご相談ください。
- 検査前の血糖値が高い場合、診断能が低下するため放射線科診断医・主治医に相談の上、検査を中止する場合があります。
- 検査前日から検査前は激しい運動を避けてください。
- 寝たきりの方、トイレなどの介助が必要な方、車イスの方は、介助(付き添い)の方とお越しください。検査中は原則お一人での待機となりますので、その旨ご了承下さい。
- 安静待機中は監視カメラによる安全確認をおこなっておりますが、安全確認以外の目的で監視カメラの画像を使用することはありません。
- 検査中はスタッフの被ばく低減のため、距離をおいての対応になることをご理解ご協力下さい。
PET-CT検査のキャンセルについて
都合により検査をキャンセルされる方は、検査の前日までにご連絡下さい。この検査に使用する薬剤は特殊で急なキャンセルがございますと使用することができなくなります。この場合、所定のキャンセル料が発生することがございますのでご注意下さい。
彩の国東大宮メディカルセンター
放射線科 受付
電話048-665-6111(代表番号)
PET-CT検査の流れ
PET-CT検査の画像
CT画像にPETの代謝情報を重ね合わせて、PET-CT画像を合成します。