治療支援部門
放射線科
当施設のマンモグラフィ検査
全ての女性を乳癌から守りたい
まず、その第一歩が定期的に行うマンモグラフィなのです。
当施設は日本乳がん検診精度管理中央機構(マンモグラフィ乳がん検診の精度管理について検討し、管理・運営を行っている特定非営利活動法人)によるマンモグラフィ検診施設画像認定を受けております。この「マンモグラフィ検診施設画像認定」に合格した施設は優良施設とされます。
また、撮影は女性診療放射線技師が行いますので、ご安心ください。
乳がんについて
現在、日本人女性で乳癌を発症する割合は約14人に1人、また乳癌で死亡する女性の数は年間1万人越えといわれております。残念なことに、先進国で唯一乳癌による死亡率が年々増加しているのが現状です。この最大の原因として、乳癌検診の受診率の低さが考えられます。私達は乳癌で死亡する女性を減らす為、日々真剣に取り組んでおります。
当施設では女性技師が女性の気持ちに立って、マンモグラフィが敬遠される最大の理由である、圧迫による痛みを極力軽減いたします。
乳癌の危険因子
危険因子の多くは、女性ホルモン(エストロゲン)が介して作用しています。
早い初潮/遅い閉経/未産および少ない出産回数/高齢での初回出産/授乳歴無し/閉経後肥満/良性乳腺疾患既往/定期的運動なし/習慣的アルコール摂取/食事(野菜・果物・魚の低摂取)/都市部在住/乳癌家族歴あり
マンモグラフィ検診の普及で非触知乳癌(多くは非浸潤性乳癌)の発見は増加していますが、検診受診率が低いため未だ多くの乳癌が腫瘤の自覚で見つかっております。
マンモグラフィ検査について
乳房専用X線機器にて乳房を圧迫し、出来るだけ薄く均等に引き伸ばした状態で撮影を行います。乳房を薄くすることにより被ばくを減らし、ボケやにじみの少ない画像を得ることができます。
マンモグラフィは「しこり(腫瘤)」や「石灰化」を画像化します。触ってわからないような小さな病変も写りますので早期乳がんを見つけ出すことに有効です。
撮影は左右2回、上下方向と、斜め方向、計4回撮影致します。(場合により異なります)
圧迫の際に若干の痛みを伴います。予めご了承ください。
被ばくについて
マンモグラフィのX線の線量は平均乳腺線量で表します。乳房の厚さが42mm、脂肪と乳腺が半分ずつの模型を撮影したときに1枚当たりの平均乳腺線量が3ⅿGy(※)以下になるよう定められ、2.4mGy以下が推奨とされます。当施設では平均乳腺線量が1mGy程度となっています。実際には乳房の厚みや乳房の構成で異なりますが、白血病や発がんなど体に影響が出るような被ばく量ではありません。※Gy(グレイ):吸収線量の単位
私たち女性スタッフは乳癌の早期発見に向け技術の向上・診断価値の高い写真を得るために、日々努力しております。誰からも信頼される、ゆとりある優しい検査を実施するように心掛けておりますので、安心してご来院下さい。
ご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
マンモグラフィ検査の注意点
1.インプラント豊胸術後の方
マンモグラフィは乳房を圧迫し撮影する検査です。圧迫によりインプラントが破損する可能性があります。
2.胸部に医療器具を挿入されている方
心臓ペースメーカ、その他医療器具を胸部に挿入されている場合、検査により挿入位置のずれ、破損の可能性があります。
上記に該当する場合は必ず医師にご相談していただくようお願い致します