治療支援部門
放射線科
MRI(核磁気共鳴装置)検査とは
MRI(Magnetic Resonance Imaging:核磁気共鳴画像)検査は強い磁石とFMラジオに使用されるような電磁波を使用して体内の水素原子の信号を画像化します。MRI検査は放射線を使用していませんので、放射線による被ばくはありません。
しかし、強い磁石による磁場を使用していますので、CTにはない制限があります。
検査中はトンネルの中で、「ガンガン」と工事現場のような大きな音を伴います。
検査部位により検査時間は30分~1時間程度です。検査中に気分が悪くなった場合は連絡用のブザーにてスタッフにお知らせください。
テスラとは
当施設では1.5テスラMRI装置、3テスラMRI装置の2台が稼働しております。
テスラとは磁力の大きさを表す単位です。
磁力の強さによる特徴、影響及び安全性を考慮し検査を実施しています。
MRI検査の特徴
脳や、脊髄、関節、腹部、骨盤内臓器の病変に対して優れた検出能力を発揮します。
検査にあたっての注意事項
次のような方はMRI検査を受けることが出来ません。事前に医師にお申し出ください。
- 心臓ペースメーカ、除細動器(ICD)を埋め込んでいる方
※条件付きでMRI検査が可能な場合があります。循環器医師にご相談ください - 人工内耳を装着されている方
- 神経刺激装置等を装着している方
- 可動性義眼を装着されている方
- 内視鏡クリップがある方
※クリップの排出が確認できれば検査は可能です
次のような方は、MRI検査が受けられない場合があります。必ず医師と相談し、検査可能か確認をお願い致します。
- 脳動脈瘤クリップを入れている方
- 金属製の人工弁を入れている方
※Star-Edward600番以前の製品は検査が行えません - 整形外科的手術にて金属プレート、ワイヤー、人工関節・骨頭を入れている方
- 刺青、アートメイクを入れている方
※火傷、色あせの可能性があります - 妊娠中、妊娠の可能性がある方
- 歯科矯正ブリッジ、義歯インプラント、磁石を用いた義歯のある方
- 素材不明の金属片、金属が体内にある方
- 可変式脳室-腹腔シャントチューブがある方
- 閉所恐怖症の方
検査当日の注意事項
- 腹部、造影剤を使用する検査の場合、禁食の指示があります
- 泌尿器科の検査等で尿止めの指示がある場合があります
- 金属のついた下着、衣服及び機能性衣類(保温効果のあるもの)は着用したまでは検査が行えません。
お脱ぎ頂いたうえ、検査着に着替えていただきます。 - マスカラ、アイシャドウ等は磁性体を含む可能性があるため検査前に化粧を落としていただく場合があります
- 縁取りのあるコンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズは取扱説明書にてご確認ください。
当日は外していただくことがありますので保存容器をお持ちください。
【検査室に持ち込めないもの】
金属、アクセサリー類、貴重品類、カード類は持ち込めません。また、携帯電話などの電子機器(補聴器、時計含)も持ち込めません。更衣室に鍵のかかるロッカーがございますので、そちらで保管していただきます