病院案内
医療の質評価指標
入院患者の転倒・転落発生率/入院患者の転倒・転落による損傷発生率(レベル2以上)
入院中の患者さんの転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者さんに傷害が発生した損傷発生率と、患者さんへの傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
当院では2023年6月より「身体拘束をしない」取り組みを開始しました。転倒転落発生率は増加しておりますが、ケガにつながる損傷発生率は他病院と比較しても抑えられている傾向にあります。
算出方法
分子:転倒・転落件数
分母:入院延べ患者数