専門外来

鼠径ヘルニア外来

ヘルニアとは

ある臓器が体の弱い部分や隙間から他の部位へ出てくる症状をヘルニアといいます。この症状は体のいろいろなところで起こりますが、足の付け根付近で起こるものに、「鼠径(そけい)ヘルニア」「大腿ヘルニア」があります。小腸が出てくるために「脱腸」とも呼ばれています。

■ヘルニアの症状
□立ち上がったり、お腹に力を入れると足の付け根が膨らむ
□こぶ状の膨らみやしこりは、体を横にしたり、手で押させると消えることがあります
□腸が出たり入ったりしている際は、軽い痛みやつっぱりが出る程度で、強い痛みはありません
□とび出したまま戻らない場合(嵌頓(かんとん)状態)は緊急的な対応が必要となります

ヘルニア
ヘルニア2

治療法

■手術
鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、治療は手術が中心となります。現在さまざまな手術法がありますが、いずれの場合にも手術後の痛みやヘルニアの再発が少ないこと、早くもとの生活に戻れることが大切です。
当院の鼠径ヘルニア手術の最大の特徴は、お腹の中に入らない腹腔鏡手術であるため、傷が目立たなく、痛みが少ないほか、お腹のなかで発生する可能性のある術後の合併症が少ないことにあります。
通常、お腹に小さな穴を3か所あけ、そのうちの1か所から腹腔鏡(カメラ)を入れて、他の2か所から入れた手術器具を操作して治療を行います。

■入院期間
当院では手術前日に入院していただき、手術翌日に退院となる2泊3日が基本となりますが、お仕事のご都合などによっては手術当日入院での1泊2日も可能ですので、担当医にご相談ください。

■退院後の生活
退院後はすぐに通常の日常生活や仕事を行えるようになりますが、約2週間は激しいスポーツや特に重たいものを持つのは控えて頂きます。

当院の実績

当院では2004年に腹腔鏡を使用した鼠径ヘルニア手術を導入し、すでに1000例以上の症例経験を有しております。
現在、鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術件数は年間100例を超え、他施設への手術指導や当院での手術研修も受け入れさせて頂いています。

この手術経験をもとに、患者さんに再発や痛みの少ない適切な治療を提供すべく診療にあたっております。
どのようなことでもお気軽にご相談ください。

担当医

外来担当医

※月曜日~金曜日も対応可能です。

時間/曜日
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