専門外来

肩・肘関節外来

 肩の痛み、肩が上がらない (いわゆる五十肩) 

肩甲骨と上腕骨の間(肩関節)は、腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)が上腕骨を取り囲むようにあり、上腕骨を肩甲骨にしっかりと押し付けています。
加齢や外傷などで腱板が上腕骨から剥がれてしまうことにより、肩関節が不安定になる、また腱板の周りで炎症が起こるなどで痛みを生じる、肩が挙がらなくなることがあります。
多くの場合は鎮痛薬やリハビリテーション、ヒアルロン酸の注射などの保存治療により痛みが改善しますが、それでも症状が治らない場合には手術治療も選択になります。(外傷による断裂の場合には基本的に手術の適応になります。)
手術は通常は全身麻酔で眠ってもらい、関節鏡(肩の周りに1cm程度の創が5カ所程度つきます)で行います。
高齢で腱板の断裂のサイズが大きい、既に骨や軟骨が傷んでしまっているなどの場合には、リバース型人工肩関節を選択することがあります。
詳しくは医師にお尋ねください。

正常な肩

正常な肩

腱板断裂

腱板断裂

腱板修復

腱板修復

 肩の外傷 

肩関節脱臼


肩関節は人体で最も脱臼しやすい関節です。まずは愛護的に脱臼を整復します。
三角巾などで数週間固定する保存的な治療方法と、場合によっては手術での治療が選択されます。
患者さんの年齢や仕事、スポーツなどを考慮し、治療方針を相談します。
手術の場合、多くは関節鏡を用いた手術になります。

肩関節脱臼

鎖骨骨折


比較的多い骨折です。骨折のズレ具合や患者さんの希望により、保存治療か手術治療か選択します。

鎖骨骨折

上腕骨近位端骨折


比較的多い骨折です。骨折のズレ具合や患者さんの希望により、保存治療か手術治療か選択します。
手術の場合は、骨接合術(金属を用いて骨折部を固定します)が基本になりますが、年齢や骨折のズレ具合次第では、リバース型人工肩関節や人工骨頭などの関節を入れ替える手術が必要になります。

上腕骨近位端骨折

肩鎖関節脱臼


鎖骨と肩甲骨の間の関節の脱臼です。ズレが少なければバンドを用いた保存治療となりますが、大きくズレてしまっている場合には手術の適応になります。
手術は関節鏡を用いて、烏口鎖骨靭帯の人工靭帯再建、肩鎖靭帯の修復を行います。

詳しくは医師にお尋ねください。

 肘の痛み、動かしにくい 

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)


肘の外側に痛みが出ます。特によく腕を使う方に起こりやすく、動かした時の痛みが主な症状です。
安静を基本とした保存治療を行いますが、どうしても痛みが続く場合には、傷んでいる部分に炎症を抑えるステロイドの注射も行います。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

変形性肘関節症


肘を動かせる範囲が悪くなったり、動かすたびに痛みが出ることがあります。
関節の周りに骨棘(骨の出っ張り)や遊離体ができてしまうことで症状が出ている場合には、手術で骨棘(こっきょく)を削ったり遊離体を摘出したりします。
関節リウマチなどで肘関節が大きく変形してしまっている場合には、人工肘関節が適応になります。

肘部管症候群


肘の内側に痛みや痺れを生じることがありますが、主に手の小指側の痺れが症状になります。
肘の内側で尺骨神経が押されてしまうことにより生じます。
若年者でも、投球動作などで尺骨神経が弾かれる場合などに同じような症状が出ます。
内服での保存治療を行いますが、症状が取れない場合や、手の筋肉が痩せてしまう場合には手術が適応になります。

詳しくは医師にお尋ねください。

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担当医

 倉茂 秀星(くらしげ しゅうせい)

倉茂 秀星(くらしげ しゅうせい)

【資格】

日本整形外科学会整形外科専門医
日本肩関節学会 リバース型人工肩関節置換術認定医
日本骨折治療学会 リバース型人工肩関節置換術認定医
難病指定医
厚生労働省 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
厚生労働省 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

外来担当医

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倉茂 秀星 
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