栄養士便り
21 ひな祭り
1日ずつ春の訪れを感じる季節となりましたが、まだまだ昼と夜の温度差が大きく、洋服選びが難しい今日この頃です。皆さん体調を崩されてはいませんか?
今回はご節句の一つ、『ひな祭り』についてです。
『ひな祭り』
ひな祭りは平安時代の貴族の人形遊び「ひいな遊び」と、自分の厄や災いを人形に移して、 海や川へ流した「流し雛」が結びつき始まったとされます。 生まれた女の子の健康と幸福を願ってひな人形を飾るようになったのは江戸時代になってからのようです。
お供え物について
人形と一緒に飾るお供え物。ひな祭り独特のものですが、それぞれ意味があることをご存知ですか?
菱餅
菱餅は上からピンク、白、緑の3枚重ねが一般的です (地域によって5枚、7枚重ねの所もあるそうです)。ピンクは桃の花、白は残雪、緑は草の色を表し、雪解けの春を表した説。ピンク(赤)は魔除け、白は清浄、緑は厄をはらうヨモギ色で、縁起が良いとした説。 色に関しては色々な説があります。
ひなあられ
お米を蒸して乾燥させた物を煎って膨らませたもので、色は四季を表し、1年間の子供の健康を願いに込めたと言われています。
白酒
白酒が飲まれるようになったのは江戸後期になってからと比較的最近のことです。それ以前は桃の花びらを酒に漬けた「桃花酒」が主流でした。桃は中国では邪気を祓い、長寿をもたらす縁起の良いものとされていたためお祝いの席では欠かせないものでした。しかし、ひな祭りが一般的に行われるようになった江戸時代後期、桃花酒は一般には広がらず、とって代わったのが白酒です。
おすすめレシピ
お供え物について
ひな祭りの食事といえばちらし寿司を思い浮かばれる方も多いかと思いますが、今回は菱餅色の押し寿司をご紹介したいと思います。
断面がカラフルで可愛らしい一品です。
≪作り方≫
1,米は普通に炊く
2,鍋に水・コンソメの素を入れ、火にかける。
3,あわせ酢の材料を混ぜ、火にかけ、調味料を溶かす
4,錦糸卵を作り、細く千切りにする
5,春菊を茹で、流水で冷まし、水気をしっかり絞り細かく刻む
6,炊き上がったご飯にあわせ酢を加え酢飯を作る
7,酢飯を3等分し、桜でんぶ、刻んだ春菊をそれぞれ混ぜる
8,お好みの型に出来上がったご飯を詰め、形を抜き、上に錦糸卵を飾る
ワンポイント
※ご飯を詰める時、型にラップをひいてから詰めると取り出しやすくなります。
※バット等に大きく押し寿司を作り、ひし形に切り分けてもきれいにできます。
※調味料、桜でんぶの量はお好みで調節してください。
まだまだ寒い日が続きますが、賑やかなひな祭りで一足早い春を感じてみてはいかがでしょうか?