栄養士便り

97 肌に良い食事





日差しが厳しい季節になりましたね。日焼けや乾燥などによる肌へのダメージを感じることはありませんか?
そこで今回は 『肌に良い食事』 をテーマにしたいと思います。


肌に良い食事
肌は約4週間を周期として古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わっています。しかし、ストレスや紫外線、食事バランスなどによって周期が乱れ、肌荒れ等の原因となってしまうことがあります。肌にとってスキンケアももちろん大切ですが、肌の基礎を作る重要な部分となるため、食生活を見直すことも重要です。
肌の調子を整える栄養素を多く含む食品を中心として、栄養バランスの良い食事をとるようにしましょう。


肌の調子を整える栄養素とは

①たんぱく質
たんぱく質は健康な皮膚を作る原料であり、肌のハリ・弾力を保つのに重要な栄養素です。
たんぱく質が不足すると肌のハリがなくなってしまったり、シワができやすくなったりしてしまいます。毎食主菜に1品たんぱく質を多く含む食品をとるようにしましょう。
例:肉、魚、卵、大豆製品等



②ビタミンA
ビタミンAは、抗酸化力が高く、皮膚や粘膜の潤いを保ち、新陳代謝を促す栄養素です。
不足すると、汗腺や皮脂腺の働きが衰え、皮膚の潤いがなくなり、肌荒れを起こしやすくなります。しかし、摂りすぎも過剰症になってしまう恐れがあるので、適度に摂るように心がけましょう。
例:緑黄色野菜、レバー等

③ビタミンC
ビタミンCは、メラニン色素の生成・沈着を阻害し、しみ、そばかすを防いで美しい肌を作ります。 また、食物繊維は体内の不要なものを排出する働きがあり、 にきびの原因となる余分な皮脂などの成分をすみやかに除きます。
ビタミンCは調理段階中にも損失しやすく、熱にも弱いので、生で食べられる野菜は熱を通さずに食べるか、手早く料理するようにしましょう。
例:果物、ブロッコリー、菜の花、ピーマン、かぼちゃ、さつまいも等




美しい肌の合言葉
美しい肌の合言葉を知っていますか?昔から美しい肌の合言葉として 『うなはだけつ』 という言葉が使われています。うなはだけつとは潤いの 「う」 、なめらかの 「な」 、ハリの 「は」 、弾力の 「だ」 、血色の 「け」 、つやの 「つ」 のことをいい、この 『うなはだけつ』 が揃った状態が理想の肌と言われています。
みなさんのお肌はどうですか? 『うなはだけつ』 が揃う理想の肌となるように、食生活を見直してみてはいかがでしょうか。