栄養士便り
81 夜遅い食事の摂り方
だんだんと春が近づいて、気候も心地よくなってきましたが夜更かしをしたりしていませんか?
夜型生活による食生活の乱れは、近年多く話題として取り上げられています。
『夜遅い食事は体によくない』といったことを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は『夜遅い食事の摂り方』についてです
仕事や塾通いなど生活スタイルの変化で夜遅い食事を摂らざるを得ない人が増えています。しかしながら、遅い夕食は、肥満や生活習慣病を招きやすいので注意が必要です。
夜遅い食事が体によくないといわれる理由は?
1,エネルギー消費されずに、体は食べたものを脂肪に置き換えて蓄えようとする。
2,夕食が遅いことで、空腹を感じず朝食を抜いてしまう。
3,体内リズムが乱れ、睡眠不足により体調不良。
食事の役割とはなにか知っていますか?
★ 朝食・・・からだの働きのスイッチをONに切り替える役割をもっています。朝食をしっかりとる事で、脳に十分な栄養を送り集中力を高めます。
★ 昼食・・・午前中に消費したエネルギーを補い、活力の回復とともに午後のエネルギー源となります。
★ 夕食・・・1日の疲れをしっかりと補い、体を温めリラックス効果をもたらします。翌日のエネルギー補給としても重要。
☆ 間食・・・1日の食事が適切である、あるいは適度な運動をしている場合には補助的なものとして摂ってもよい。間食は習慣にしてしまうとダラダラ食べの原因になるので要注意。
夜遅い食事のポイント
※食べ過ぎ注意
肥満や翌朝の胃もたれの原因となるため、腹七分目にする。空腹時間が長くなると、食べすぎとつながることがあるので、そのような時には200Kcal程度を目安に軽食や間食を摂るのも良いでしょう。
※脂質を摂り過ぎないように
糖質や脂質の多い食事を摂ることで、消化に時間がかかります。寝るまでの時間が短い場合には、特に体脂肪として蓄積されてしまうおそれがあるので、油を多く含む食品や炒め物、揚げ物などは控え、煮物や蒸し料理がおすすめです。
※野菜たっぷりでビタミン・ミネラル補給
夜遅い食事では揚げ物の多い弁当やインスタントラーメン、菓子パンなどで簡単に済ませてしまいがちですが、外食が多い人は特に野菜不足になりやすいので、食物繊維、ビタミン・ミネラル補給として夕食で野菜を積極的に摂りましょう。
生活リズムを変えるのはなかなか難しいもので、まずは普段の食事の摂り方から見直してみてはいかがでしょうか。
体内リズム乱れは、日常生活への乱れの原因となるので心がけが大切です。