栄養士便り

75 アガー





まだまだ暑い日が続いていますが、夏バテしていませんか?
このように暑さが続く時は、ツルンとしたのどごしの良い食品が一層美味しく感じますよね。



そこで今回は、『アガー』というゼラチンや寒天によく似た食品についてご紹介します。


ゼラチンは・・・
柔らかく、やや粘度はあるが口溶けのよい、透明度が高い

寒天は・・・
透明感はなく白濁しており、ホロリと口の中で崩れる食感

アガーは・・・
ゼラチンに比べ口溶けには劣るが、ゼラチンより柔らかく、透明感強い
このようにそれぞれ特徴があるため、用途に応じて上手に使い分けるといいですね。

では、アガーとどんな食品でしょうか?
アガーは海草から抽出したアガロースと呼ばれる高分子の多糖類。簡単に言うとアガーとは寒天を示します。
アガーは水に溶かす時に「ダマ」になり易い性質があるため、ダマを防ぐためにブドウ糖が加えられているのが特徴です。最近では、スーパーなどで見かけることも多くなりました。

調理する時のポイント
ゼラチン:水にふやかしてから使用。加熱しすぎてしまうと、凝固する力が弱まってしまうので、沸騰直前に加熱をやめることが大切。
      また冷蔵することで、固まる性質を持つため、前日より準備しておくことが望ましいでしょう。

寒天:沸騰させて寒天を煮溶かします。常温でも固まる性質を持っています。調理の際、ゼラチンとの違いが生じますので注意しましょう。

アガー:材料を80度以上に加熱した後、アガーを加えると徐々に常温で固まり始める。粉寒天・棒寒天と違い、手軽で扱いやすい凝固剤と
     言えるでしょう。

用途
ゼラチン:ムースやババロア、マシュマロなど
寒天:ようかん、心太、和菓子など
アガー:ゼリー類

この暑い季節に、簡単にのどごしの良いゼリーが作れるので、ぜひ試してみてくださいね。