栄養士便り

70 かれい





花の便りがあちこちで聞かれる時期となりました。
今回は「かれい」について紹介します。

かれいといえば・・・
“左ひらめ”“右かれい”といわれるように、目の位置で見分けたりしますね。
ひらめとかれいは同じ仲間ですが、ひらめは高級魚であり、かれいは大衆魚というように分類されます。



かれいの栄養に注目!!

消化のよい良質蛋白質を豊富にもっており、脂肪分が少なく、ヘルシーな食材として親しまれています。
かれいには・・・

*イライラやストレスを和らげるビタミンB1
*カルシウムの働きを助けるビタミンD
と骨にとって大切な栄養素が多く含まれています。
また、“エンガワ”には、細胞と細胞をしっかりと結びつけ、肌の若さを保つコラーゲンを豊富に含んでいます。
女性にとっては欠かすことのできない食材といっても良いのではないでしょうか?


コラーゲンとは?

コラーゲンは、かれいのエンガワや骨に多く含まれています。
コラーゲンは接着剤のような役割をもっており、皮膚や骨、歯、血管といった様々な場所で必要不可欠なものとなっています。
熱に溶ける性質をもっているため、ゆっくりと煮込むことで煮汁にコラーゲンがしみでてきます。
コラーゲンが体の中で効果を出すためには、野菜や果物に多く含まれるビタミンCがなくてはなりません。
ですから、食べ物の組み合わせとして、かれいをおかずの一品として食卓に並べる時、かれいのおろし煮をしたり、おかひじきと煮たり、野菜を加えるなど工夫するとより効果的な組み合わせになります。


かれいの選ぶポイント

*身が厚い
*ウロコにぬれたようなつやをもっている
*腹が白く透明感のあるもの
さらに・・・
皮の黒いものは、ビタミンAがより豊富に含まれています。


文ちょっとした豆知識

かれいはふつうの魚とは逆に、頭を右にして盛りつけます。
これがかれいの特徴ともいえるでしょう。

ぜひ、旬の食材を味わってみてはいかがでしょうか?