専門外来

乳腺外来

「標準治療」を安心して受けることができる乳腺診療を目指しています

彩の国東大宮メディカルセンター、乳腺外科のホームページに訪れていただきありがとうございます。当科では、安心して乳腺(乳がん)に対しての「標準治療」が受けられることを目標としています。
では、ここで「標準治療」とはどうゆう意味がご存知でしょうか?

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例えば、車を買いに行きお店の人に「この車が一番いい」と言われた時に、皆さんは何を基準に購入を決断されますか?色でしょうか、値段でしょうか、車の速さでしょうか、それとも安全性でしょうか?かっこよくて、スピードが速いと言われて購入してもすぐに故障したり、まっすぐ走らなかったりしたら・・・。

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医療という場においては、我々医療者が提供する医療行為(主に薬剤)に対して多くの(臨床)試験があります。
例えば一つの薬剤が、皆様にお届けできるようになるまでに大きく3つの関門(臨床試験)があり、安全性(①の関門:薬が人に与える影響)が確認された後に効果(②③の関門:今までの薬と比べてどれくらい効くのか)を判断します。製薬会社が苦労して作ったお薬が皆さんのところに安心してお届けできるまでに厳格な関門があり、その試験を合格した品質がお勧めできる「標準」となるのです。

ものの良し悪しは「お客様が決める」

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我々は「標準治療」を正しく皆様にお届けすることが、「最善」と考えています。一方で、何が最善であるかは患者様の個々の生活環境、認識、年齢によって異なることも事実です。例えば上記に示した臨床試験は主に65歳以下の方を対象としており、高齢者の方々に関しては十分な根拠が足りない実情があります。そのような場合は、ご家族を含めご本人にとって何が「標準」なのか一緒にご判断いただくことになります。話し合いの結果で得られた内容が、どのようなものであったとしてもそれが患者様にとって「最善」と判断されたなら、それに沿ってできる限りの診療を届けることができるように対応いたします。

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*診療における費用に関しては、積極的にお聴きください。
現在の生活を維持する上でも、お金のことは重要な問題だと考えています。

乳癌治療について知りたいのだけど、どこを調べたらいいのか?

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我々が提供する「標準治療」を是非皆様の方でもご評価いただきたいと思います。
それには、正しい知識が必要となります。
現代は多くの情報サイトがありますが、以下をお勧めいたします。

・がん情報サービス(国立がん研究センター) がん情報サービス

国立がん研究センターが運営しており、「標準治療」について信頼できる情報があります。
 メインページ
 乳がんの診断から治療
 乳がん検診について
 心のケア 

・乳癌診療ガイドライン(日本乳癌学会) 乳癌診察療ガイドライン

乳がんの診断、治療、疫学に至るガイドラインがあります。医療者向けの専門的な内容ですが、わからないことはお聴きください
 https://jbcs.xsrv.jp/guideline/2022/

・海外がん医療情報リファレンス 海外がん医療情報リファレンス

もっと知りたい、最新の治療(日本で保険適用されていないものも含む)をお知りになりたい場合は以下のサイトで質の高い情報を得ることができます
https://www.cancerit.jp

また、セカンドオピニオンについても推奨しています。
いま受けようとしている治療が、本当に自分にとって「最善」なのか納得するまで話し合いましょう。

乳腺専門外来のご案内

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乳腺外来では検診(市検診や企業検診など)で異常を指摘された後の精密検査
乳腺の疾患(良性・悪性)に対しての診断と治療
治療後のアフターケア(ホルモン治療、抗がん剤、定期検査など)、
さまざまな患者さまに受診していただいております。

<受付から診断まで>
1)初診→2)診察→3)画像検査(マンモグラフィー・超音波)→4)診断
1)受付(初診):検診の結果通知、紹介状をお持ちください。
*今後混雑が予想される場合は、診療の質を維持するために「完全予約制」に変更する可能性がありますので、ご了承ください。
2)診察:お会いして「今一番困っていること」「何が問題なのか」一緒に考え
今後の予定をお立てします。(お仕事・ご家族のご都合も考慮します)

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3)画像検査:乳房の画像検査としてマンモグラフィー、超音波を以前検査されている場合でも再度させていただくことがあります。より精度の高い診断を行うことが目的ですのでご了承ください。
4)診断:得られた結果を、一緒に今後どのようにしたらいいのか、ご理解いただけるまでご説明致します。
 *外来の状況、緊急性を考慮して当日または後日に結果説明を行います。
 *病変を認めた場合は、追加検査(MRI、生検など)についてご説明致します。

検診として比重の高いマンモグラフィー撮影装置は中央精度管理委員会認定適合機種であることはもちろんのことですが、低線量かつ短い時間で行えるようなりました。乳房超音波検査もマンモグラフィー同様に女性超音波検査士が行います。

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<乳がんの治療について>
乳がんの治療は手術のみで終わることは少なく(全体の20%以下)、続いてホルモンを抑える治療、抗がん剤、分子標的薬、放射線治療など補助治療は多岐に渡ります。そして乳腺診療において(手術を除く)そのほとんどが、現在の生活をなるべく維持したまま外来で行われます。
彩の国東大宮メディカルセンターでは、乳腺に関連した治療が全て院内でできる高度な治療に適応した施設です。例えば、外来化学療法室ではリクライニングシートを導入し化学療法の間をなるべく快適に過ごしていただき、患者様からの要望に対応できるようにがん治療センター内に外来化学療法室を設置しております。化学療法に関しては日本癌治療学会癌治療専門医が薬剤の種類、用法・用量をチェック、投与時のダブルチェックと投与後の状態観察手順を確立して安全な治療を心がけています。新病院となり,新たにPET-CTの導入や乳がんの温存術後に施行される放射線治療、また緩和ケア病棟の充実化も行われ、総合的に乳がん患者さまを診療できる体制となりました。

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<医療連携について>
乳がんと診断された場合、例えばホルモンを抑える治療は5年から10年間継続されることがあります。皆様の生活基盤を維持する形で、ご紹介いただきました先生と診療の連携を取る、また職場の近くのクリニックに紹介状を書き処方をお願いするなどの連携を積極的に取り入れています。

*当院にいらっしゃる方々のお住まい:埼玉県吉見町、上尾市、白岡市、北足立郡、蓮田市、さいたま市西区、北区、土呂町、見沼区、中央区、大宮区、岩槻区など

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<最後に「一人で悩まないで」ください>
こんな症状はないですか
• 乳房にしこりがある
• 乳房の形が最近になって変化した
• 乳房に「しこり」を触れる
• 腕を挙げたとき、乳房に「えくぼ」「ひきれつ」がある
• 乳首からの分泌(レンガ色)がある
• 乳首にびらんや、ただれを認める
• 乳首全体が赤く腫れている、乳房に潰瘍ができて治らない
• わきの下のしこり(硬いリンパ節)を触れる

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上記症状があてはまるからといって、必ず乳がんというわけではありません。

乳腺には意外と良性疾患が多いのです。自分で触っただけでは、良性か悪性かがわからないことがほとんどですので、
今までなかった乳房の症状が出てきたら一人で悩まず、まずは乳腺外来外科にてご相談ください。

二次健診(要再検査)の方へお願い

二次健診で乳腺外科を受診される際はマンモグラフィ、エコー検査の画像(CD-R)を必ずお持ちください。
お持ちでない場合、受診ができないこともございます。

担当医

医長 金 直美 (きん なおみ)

医長  金 直美 (きん なおみ)

【プロフィール】

(乳腺外来担当)


【資格】

日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会乳腺認定医
日本乳癌学会乳腺専門医
検診マンモグラフィ読影認定医師
乳がん検診超音波検査実施・判定医師
乳房再建用エキスパンダー/インプラント基準医師
日本抗加齢医学会専門医・指導士
厚生労働省 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
厚生労働省 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
難病指定医
デジタルマンモグラフィソフトコピー診断講習会修了

外来担当医

時間/曜日
午前受付
8:00-12:30
(診察) 9:00~
金 直美  
金 直美  
担当医 第1・5週のみ受付11:00まで
午後受付
12:35-17:00
(診察) 14:00~
金 直美  受付15:30まで