専門外来
腫瘍内科外来
診療科紹介
埼玉県がん診療指定病院としてのがん診療の強化とサポート体制の充実を図る一環として、2018年4月、腫瘍内科を新設しました。
がんの治療には、手術治療、放射線治療、薬物療法、緩和治療などがありますが、腫瘍内科は薬物療法を専門とする診療科として、臓器の垣根を越えた横断的な対応を行う診療科です。外来化学療法室に来院される患者さまに安心して治療を継続いただけるよう、各科主治医と連携し、看護師、薬剤師をはじめとした治療を支えるスタッフと共に努めてまいります。
聞き慣れない科を知っていただくために
腫瘍内科 とは
近年の抗がん剤の進歩には目を見張るものがあります。2000年以降大きな転換期を迎え、それまでの語り継がれた経験にのみ基づいた治療ではなく、科学的根拠に基づいた治療法がひろく提供されるようになりました。また効果を得るためにただ耐えるしかなかった副作用は、予防や症状の軽減を目的とした支持療法の開発が進むことで、すべてではありませんが苦痛の軽減が得られてきています。その結果、外来通院で実施できる治療が増え、生活の質 (QOL:Quality of Life)を保ちつつ治療を受けることの重要性が考えられるようになりました。
がんとの共存を目標にできる時代となった背景に薬物療法が寄与したところは大きいと考えられます。もちろん手術治療、放射線治療などの技術も格段に進歩しており、がん診療の成績は年々向上すると同時に、専門化し、複雑で高度なものとなっています。薬物療法を専門とする医師は、この複雑化した治療をより安全に管理し、効果を最大限引き出すために存在しています。腫瘍内科の医師はこの分野を先導してきた欧米には多く存在していますが、国内では1200人程度とまだ少なく、内科認定医の85000人、外科専門医の23000人と比べると、お目にかかることは少ないかもしれません。
例外はありますが、日本のがん治療は長きに亘り外科医がすべてを担ってきたといっても過言ではありません。現在でもがんセンターや大学病院、一部の大規模な医療機関を除いては、執刀した外科医の多くが化学療法や緩和治療を最期まで担当しています。ただ複雑化した治療をおこなうための技術や知識が確立されてきた今、他の分野を専門とする忙しい医師が合間を縫って化学療法を行うことは少々難しい時代になったと言えるかもしれません。それぞれの専門性を活かし、少しでも多くの患者さまに貢献できる診療科でありたいと考えます。
担当医
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中山 博文(なかやま ひろふみ)
【資格】
医学博士
日本内科学会総合内科専門医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
難病指定医
厚生労働省 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
厚生労働省 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
※当診療科を受診希望の方は、現在の主治医に相談していただき、診療情報提供書を作成の上、医療機関より地域連携室までご相談ください。
外来担当医
時間/曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前受付 8:00-12:30 (診察) 9:00~ |
中山 博文 【予約制】 |
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