専門外来

甲状腺外来

診療科紹介

甲状腺外来のホームページをご覧くださりありがとうございます。このページでは甲状腺診療について簡単にお話ししたいと思います。

甲状腺外来(内分泌外科)を受診いただくきっかけとして、健診で甲状腺腫大を指摘された、他の病気の精査で施行したエコーやCTで甲状腺のしこりを指摘された、自分自身で首にしこりを触れる、など多々あるかと思います。

下記に簡単に甲状腺の疾患についてまとめてみました。お一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談・ご受診ください。

※検査内容によっては当日結果が出ないものもあります。その場合、後日改めて結果説明にご来院いただきますのでご了承ください。

甲状腺とは?

甲状腺は"のどぼとけ"の軟骨の少し下で、気管の前面に位置する内分泌臓器です。重さは15〜20g程度、大きさは長さが4cm、厚みが1cm程度と言われており、正面から見ると蝶のような形をしています。

甲状腺は食事から摂取されるヨウ素を原料に、甲状腺ホルモンを作っています。

甲状腺ホルモンは身体の新陳代謝を盛んにするホルモンです。生涯にわたり必要不可欠なホルモンであり、ホルモンが多すぎても少なすぎても支障をきたしてしまいます。

甲状腺の病気

甲状腺の病気は、①甲状腺機能によるもの ②甲状腺にしこりができるもの に分けることができます。

甲状腺機能の変化による病気

  • 甲状腺機能亢進症...甲状腺ホルモンの合成が多くなり、全身の代謝が高まっている状態です。

症状としては動悸、息切れ、体重減少、手指振戦、発汗増加、疲れやすい、暑がり、食欲亢進などがあります。
例)バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、中毒性結節性甲状腺腫など

  • 甲状腺機能低下症...甲状腺ホルモンの合成が少なくなり、全身の代謝が低くなっている状態です。

症状としては無気力、疲れやすい、むくみ、寒がり、体重増加、皮膚乾燥などがあります。
例)橋本病、ヨウ素過剰摂取(食品からの摂取、ヨウ素系うがい薬、ヨウ素系造影剤の使用など)など

当科を受診される方には原則、採血で甲状腺機能を確認させていただいております。
上記の甲状腺機能異常を認めた場合、必要に応じて当院内分泌内科をご紹介いたします。

甲状腺結節(しこり)

良性のしこり、悪性のしこり(癌)に大きく分けることができます。

  • 良性)腺腫様甲状腺腫、濾胞腺腫、甲状腺嚢胞
  • 悪性)甲状腺乳頭癌、甲状腺濾胞癌、甲状腺髄様癌、甲状腺低分化癌、甲状腺未分化癌、甲状腺悪性リンパ腫

良性・悪性に関わらず、甲状腺にしこりがあることで首に圧迫感や違和感を覚えることがあります。(※甲状腺以外が原因のこともあります。)

まずはエコーで甲状腺のサイズや、実際にしこりを認めた場合はそのサイズや形・性状を確認し、必要があれば細胞診という検査をお勧めし、診断をすすめていきます。

良性でも悪性でも、サイズや種類によっては経過観察が可能なこともありますので、それぞれ患者さんに合った治療をおすすめさせていただきます。

手術治療が必要な場合、当院での治療も可能です。内容によっては他院をご紹介させていただくこともあります。

担当医

 空閑 陽子(くが ようこ)

空閑 陽子(くが ようこ)

【資格】

日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会乳腺認定医
日本乳癌学会乳腺専門医
検診マンモグラフィ読影認定医師
日本がん治療医認定機構がん治療認定医
厚生労働省 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
TNT(Total Nutrition Therapy)コース修了

外来担当医

時間/曜日
午前受付
8:00-12:00
(診察) 9:00~
空閑 陽子 
空閑 陽子 
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空閑 陽子