地域連携室
共同利用のご案内
ABI・PWV検査
ABI検査とPWV検査は、手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表したものです。この検査を行うことにより動脈硬化(血管の老化など)の度合や早期血管障害を検出することができます。
1. 地域連携室にて予約承ります
フリーダイヤル 0120-847-783
対応時間:月~金 9:00~17:00・土 9:00~12:00
* 交通事故・労災の患者さまの場合は予約時にお知らせください
2. 予約後、情報提供書をFAXしてください
地域連携室 FAX 048-665-6115
患者さまには、紹介窓口へ下記のものを提示するようお伝えください
① 健康保険証
② 当院の診察券(お持ちであれば)
※ 労災の場合は、書類を持参するよう患者さまにお伝え願います
3. 紹介窓口にて受付致します
予約時間30分前にお越しください(カルテを作成します)
※地域連携室スタッフがご案内しますので、紹介受付でお待ちください
4. 検査・会計後、ご帰宅となります
フィルム・読影結果は、後日(毎週火・金曜日)、各医療機関にお届けとなります。
検査結果などのご説明は、各医療機関でお願い致します。
ご不明な点がございましたら、地域連携室までご連絡ください。
(お問い合わせ先048-665-6115)
● 動脈硬化が起こりやすい危険因子
- ① 高血圧
- 収縮期血圧140mmhg以上、拡張期血圧90mmhg以上の場合(高血圧学会ガイドライン)より
- ② 高脂血症
- 総コレステロール(T-Cho) 220mg/dl以上
LDL(悪玉)コレステロール 140mg/dl以上
HDL(善玉)コレステロール 40mg/dl以下 - ③ 喫 煙
- 1日20本以上の喫煙は、虚血性心臓病発生率が50~60%高くなるといわれています
- ④ 糖尿病
- ⑤ 肥 満
- BBMI値26.4以上(BMI値 正常範囲19.8~24.2 / 過多体重24.2~26.4)
BMI値=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
● ABI検査でわかること
ABI検査(足関節上腕血圧比)は足首と上腕の血圧を測定し、その比率
(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)
を計算したものです。
動脈の内膜にコレステロールを主成分とする脂質が沈着して内膜が厚くなり、粥状硬化ができて血管の内腔が狭くなる「アテローム動脈硬化」の進行程度、血管の狭窄や閉塞などが推定できます。
動脈硬化が進んでいない場合、横になった状態で両腕と両足の血圧を測ると、足首のほうがやや高い値を示します。しかし、動脈に狭窄や閉塞があると、その部分の血圧は低下します。
こういった動脈の狭窄や閉塞は主に下肢の動脈に起きることが多いため、上腕と足首の血圧の比によって狭窄や閉塞の程度がわかります。
● PWV検査でわかること
PWV検査(脈波伝播速度)は、心臓の拍動(脈波)が動脈を通じて手や足にまで届く速度のことです。
動脈壁が厚くなったり、硬くなったりすると、動脈壁の弾力性がなくなり、脈波が伝わる速度が速くなります。
腕と足の4箇所のセンサー間の距離と脈波の到達所要時間を計測し、計算式
(両センサーの距離÷脈波の到達所要時間)
にあてはめて得られた数値が高いほど動脈硬化が進行していることを意味します。
● 検査方法
● 検査結果の見方
ABIの測定値が0.9以下の場合は、症状の有無にかかわらず動脈硬化が疑われます。
下肢の比較的太い動脈かが慢性的に閉塞し、足が冷たく感じたり、歩くとお尻や太腿の外側などが痛む「閉塞性動脈硬化症(ASO)」が進行すると、足先が壊死してしまうこともあります。
下肢血管エコー検査などを行って、動脈壁の状態をさらに詳しく調べる必要があります。
年齢によってもやや異なりますが、PWVの測定値が13.5以上の場合は、動脈硬化が進行しており、くも膜下出血や、脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの病気にかかりやすくなっていますので、高血圧の人は積極的な治療が必要となります。