栄養士便り
59 いちご
皆さんは果物を一週間のうちでどれくらい食べていますか?
日頃から果物を食べる生活習慣がなければ、果物を食べる機会というのは少ないと思います。
果物を意識して食べるようにしている方はどれくらいいるでしょうか?
今回は、果物の中で12月~5月に旬をむかえる『いちご』についてご紹介します。
いちごの旬は皆さんご存知でしたか?
栽培技術の進歩のおかげで、一年中見かけるようになりました。いちごは、ケーキに使用されることが多く、クリスマスシーズンには見かけることが多いと思います。
いちごは本来3~4月が旬といわれています。生活環境にあわせることで、いちごの旬が現在の12月~5月に長くなったといわれています。
栄養
いちごはとってもビタミン豊富!!なかでも、ビタミンCが多い果物の仲間として知られています。いちご5~10粒ほどの摂取でレモンと同じくらいのビタミンCが摂取できます。また、ビタミンC一日の必要量は成人男性・女性ともに100mgであるのに対し、いちご5~10粒でビタミンCを60~120mg摂取することができます。
しかし、ビタミンCは加熱によって失われてしまうため、生で食べるほうがおすすめです。
このように比較してみると、手軽に食べやすく、効率的に摂取できるのが果物であることが分かると思います。この機会に、果物を食生活の中に取り入れるよう心掛け、食事のバランスを整えてみてはいかがでしょうか?
野菜と果物の違い
「野菜」と「果物」は、ビタミン、ミネラル、食物繊維の宝庫であり、エネルギーや脂肪が少なく、また健康維持・予防に役立つ様々な成分を含んでいます。
「野菜」は、毎食食べるべき食品、「果物」は、1日1回摂取することが望ましい食品といわれています。
「野菜」と「果物」では、食事における役割が異なります。「野菜」は果物に比べ、水分、たんぱく質、ナトリウム以外の無機質、ビタミンDおよびC以外のビタミン、食物繊維が多く、様々な料理に用いられます。一方、「果物」は野菜に比べ、エネルギー、炭水化物が多く、甘みと酸味をもち特有の芳香、味、彩りを持つものが多く、水菓子と言われるほど水分含有量が多くなっています。また、野菜と異なり加熱せずに摂取できるため、栄養面における調理損失が少なく、色彩、甘味、酸味を生かす料理に用いることができます。
このように野菜と果物の役割をしっかりと区別し、食事に組み合わせて、食事をよりバランスよく保つように心掛けましょう。