栄養士便り

47 お弁当





新年度が始まって1ヶ月。
職場や学校に持っていくお弁当を作り始めた方も多いのではないでしょうか?

今回のテーマは「お弁当」です。



文お弁当の衛生

作ってから食べるまで時間があるため、食中毒が発生する可能性が普通の食事より高くなります。
食中毒は以前の栄養士便り(NO24)でもお話ししましたが、1年中発生しています。

文朝の忙しい時間に作る時も、こんなところに注意してください

よく火を通す。よく冷ます
・火を通すことはしっかり出来ていても、冷ます方はどうでしょう?
・冷めきる前に詰めてしまうなんてことはありませんか?
・細菌は「ぬるい」温度帯を好みます。
・冷める前に詰めてしまうとお弁当箱の中は温くなり、腐敗を進める原因になります。
・きちんと冷ましたおかずを詰めるようにして下さい。

冷蔵庫に保管していても細菌は増えます。
前日調理した物も加熱→冷却してから詰めるようにして下さい。



水気は切る
・菌は水分を好みます。
・おかずは汁気の少ないものがオススメです。
・万が一お弁当が斜めになっても汁漏れ予防にもなります!。

お弁当箱
・忘れがちなのがお弁当箱の衛生です。
・お弁当箱は角ばっている部分が多く、意外に隅の方やパッキンの隙間の洗い残しがあります。また、洗ったお弁当箱を拭くフキンの衛生も見落としがちです。
・お弁当もフキンも熱湯消毒できれば完璧です。



お弁当の栄養

お弁当は限られたスペースの中にバランス良くおかずを詰める必要があります。
何をどの位入れればいいか、悩みのタネですね

目安としては、ご飯:メインのおかず:サブのおかず=3:1:2の割合がオススメです。

色にも気をつかってください。
同じような色だと見た目から食欲がわきませんし、栄養素も偏っている可能性が高いです。



お弁当の味付け

味付けの工夫では辛味(わさび、からし、しょうが)酸味(梅、酢)を使用すると腐敗がしにくくなります。

塩気にも注目です。
塩味は温度が低くなると強く感じます。
作った時に丁度良い塩気でも、冷めてお弁当として食べると味が強く感じてしまうのです。
その為、お弁当のおかずとして作るものは薄味で作る必要があります。

スーパーやコンビニ等でお弁当は買えますが、やはり手作り弁当が一番美味しく感じるのでは無いでしょうか。

気候が穏やかな5月
お弁当を持ってお出かけしてみてはいかがですか?