栄養士便り

46 ストレスと栄養





4月に入り、新しい生活を送られている方も多いと思います。
慣れない環境、緊張の中でストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか?

今回のテーマは「ストレスと栄養」です。

ストレスと栄養、関係無いように思われるかも知れませんが、実は密接に関係しているのです。


ストレスとビタミンC

ストレスがかかると、そのストレスに対応しようとするホルモンが体内で作られます。
そのホルモンの材料になる栄養素がビタミンCです。
つまり、ビタミンCが不足するとストレスに対応するホルモン生産量が少なくなるため、ストレスに弱くなってしまうことにつながります。

『タバコを吸うとスッキリする』とストレス解消の為に吸われる方もいると思いますが、タバコを吸うとビタミンCが多く消費され、結果、ストレス対応ホルモンの生産不足がおこるためオススメできません

ストレスを多く抱えている方はしっかりビタミンCを補給する必要があると言えます。


ストレスと栄養

ビタミンAは皮膚や粘膜の状態を保つ働きがあります。
ストレスが溜まると胃が痛くなる。そんな方はビタミンA不足かもしれません。

カルシウム不足は神経の興奮を高めてしまいます。
昔からカルシウム不足はイライラの原因と言われますね。

ストレスを受けるとエネルギーの消費量が多くなります。そのエネルギーの消費には一緒にビタミンBが必要とされます。

この他にもストレスが高まると消費される栄養素は沢山あります。

ストレスがかかると栄養素が消費される→体調の悪化→食欲不振→バランスの悪い食生活→栄養素の欠落→ストレスに弱い身体といった悪循環に陥ります。

ストレスを感じない生活を送ることは無理かもしれませんが、ストレスによる体調不良を防ぐ食生活を送ることは可能です。


ストレスと食事

では、どうすればよいのでしょう?

これがストレスに効く!といった食品はありません。
ストレスに関係する栄養素は多岐にわたります
なんでも食べるようにしてください。

目標は1日30品目!

と言ってもそれだけの種類を食べることはなかなか難しいので、色々な食品から色々な栄養素を摂取していくよう心掛けて下さい。

また規則正しい生活、規則正しい食事時間も重要です。