栄養士便り

44 レンコン





立春も過ぎ暦の上では春ですが、2月はまだまだ寒いですね。

今回はレンコンについてです。

切ると中に空洞がある不思議な野菜のレンコン。
色は白いものの、泥沼の中で育ちます。
この穴は空気を送る通気孔で「見通しが利く」と縁起物として
お正月やお祝い事の料理には欠かせない食品です。


熱でも減少しないビタミンC

・栄養成分

ビタミンCが豊富で100g中に55mg含まれます。(成人一日推奨量100mg) 栄養士便りのビタミンCのページにも載せてありますが、グレープフルーツやキャベツといったビタミンCが多いと言われる食品より、レンコンの方が含有量は多いのです。
そのビタミンC、熱によって減少するという弱点を持っています。
では、火を通して食べられるレンコンのビタミンCも減少してしまうのでしょうか?
いえいえ、でんぷん質の多い食品は加熱してもビタミンC減少率は低いのです。(じゃが芋も同じことが言えます)


アクが強いので酢水につけて

アクが強く切り口が黒くなりやすいので、水や酢水につけると変色を防ぐことができます。
下茹でする場合は茹で水にお酢を入れておくと白くきれいに茹で上がります。


良いレンコンの選び方

ふっくらしていて丸みのあるもの
切り口は白くて穴が小さいもの
穴の内側が黒っぽいものは古い証拠なので避けるほうが無難


色々な料理にレンコンを

寒い時期は生野菜は食べにくいもの。
根菜類だと煮物・炒め物・スープ等に入れても美味しく食べられますね。
シャキシャキとした食感が特徴のレンコン。
いろいろな料理に使ってみてください。