栄養士便り

43 水分摂取





明けましておめでとうございます。
年末年始、美味しいお料理を食べる機会が多かったと思いますが、飲み物はどんなものを飲みましたか?
今回は「水分摂取」についてです。



冬場は暖房により意外な水分消失

水分摂取と言われると夏場や汗をかいた時と思われるかもしれませんが、冬場は暖房により意外と水分は失われているものです。


1日2000~2500mlの水分が消失

普通に生活している大人の場合で、尿や便、息や皮膚から1日2000~2500mlの水分が失われています。
つまり、それと同じだけ水分摂取をする必要があるということです。
(汗を大量にかいたり、発熱時は更に水分が失われています)



消失した水分をどう補給するか

食事より摂取する水分は1日約1000ml。
残りの1000~1500mlを口から水分として摂取する必要があります。
一度に大量に飲むのではなく、少量をこまめに飲むのが良い飲み方です。
朝起きて1杯、寝る前に1杯、3度の食事時に1杯ずつ。
1杯200mlとするとこれで1000ml摂取することができます。


高齢な方の水運補給はしっかりと

年齢が高くなると喉が渇いたことを感じにくくなるため、高齢の方は水分不足を起こしやすくなります。
喉の渇きを憶えなくても定期的な水分摂取は必要です。


同じ水分でも中身に注意

・中身に注意
ペットボトルを持ち歩く人も多いと思いますが、中身に注目してください。
甘い飲み物ではありませんか?
スポーツドリンクや低カロリーの飲み物だったとしても、ペットボトルを1本飲むとそれなりのカロリーになり、糖分の摂り過ぎ、肥満の原因にもなりかねません。
喉が渇いた時には水やお茶といった、カロリーの無い飲み物をオススメします。


アルコールを飲みすぎて脱水症状に

アルコールの飲みすぎにも注意が必要です。
アルコールも水分ではありますが、利尿作用があるため、飲みすぎは逆に脱水症状を引き起こします。お酒を飲むとトイレが近くなりますよね?



水分不足は不調の原因にもなる

人の体は約60%が水分で占めています。
そのうち5%不足するだけでも体になんらかの不調をおこすといわれており、大変重要な役割を担っているのです。


疾患と合わせて考えて水分補給を

飲む量を意識することはあまりないとは思いますが、皆さんは水分、足りていますか?

注:今回ご紹介した水分摂取量はあくまでも健康な大人の目安量です。
疾患等により水分制限がある方はこれに当てはまりませんのでご注意ください。