栄養士便り
33 ビタミンC
酸味の強い果物に多く含まれているイメージがある『ビタミンC』。
実は野菜や芋類にも多く含まれていることをご存知でしょうか?
そもそもビタミンって何?
ビタミンとは体の構成部分になる3大栄養素・糖質・脂質・たんぱく質を体の中で上手に働かせるために必要な成分で、体には不可欠なものです。
現代人はビタミンC不足になりやすい
【偏った食生活によるビタミン摂取不足】
ストレス、喫煙、睡眠不足による消費量増大等が原因とされます。
特にタバコは1本吸うと20mg~のビタミンCが消費されます。副流煙(喫煙者が吐いた煙)を吸う環境にある人も同様です。
タバコを吸う習慣のある方は、より積極的にビタミンCを取る必要があります。
ビタミンC不足が及ぼす影響
・抵抗力の低下により、風邪等の感染症にかかりやすくなる
・鉄分の吸収が低下することによる貧血
・コラーゲン生成不足
その他にホルモンの合成等にも関与しているので、体調不良の原因にもなります。
ビタミンCは体内で合成することが出来ないので食べ物から摂取するしかありません。しかし、食べても体内の停滞時間は3時間と短いためこまめに摂取する必要があります。また、熱に弱く、水に溶けやすい性質なので、火を通す場合は野菜を大きく切る、電子レンジを使う、などをするとビタミンの減少を抑えられますし、芋類は皮付きのまま茹でるのが良いでしょう。野菜スープは溶け出したビタミンCも摂取することが出来るので良い食べ方の一つです。
今が旬のオススメ食品はイチゴです! そのまま生で食べられ、5~6粒で1日分のビタミンCが補給できる優れた食品です。 これからの時季なら春キャベツが出てきますね。
サプリメントや加工食品にビタミンCを多く含む商品もありますが、まずは食品から取り入れてみることをオススメします。