栄養士便り
25 うなぎ
ジメジメ暑い日が続きますが、皆さん食欲は落ちていませんか?
暑い日が続くと、どうしても冷たいもの、のどごしの良いあっさりしたものを好んで食べてしまいますよね。でもそれでは夏バテを起こしてしまうかもしれません。
そこで今回は夏バテに効果のあると言われる『うなぎ』についてお話したいと思います。
土用の丑の日って?
土用とは旧暦で立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことを言います。土用と聞くと夏を思い浮かべると思いますが、実は年に4回あるのです!
さらに、丑の日とは土用の18日間をその年の干支から順に数え、12支の丑に当たる日のことを言います。
今年の土用の丑の日は7月23日です!
なぜうなぎを食べるの?
土用の丑の日にうなぎを食べるようになった理由は、説はいくつかありますが、江戸時代、エレキテルの製作者で有名な平賀源内が知り合いのウナギ屋から"店を繁盛させたい"と相談を持ちかけられ、「本日、土用の丑の日」と書き、張り出してみたらこれが大繁盛!他のうなぎ屋も真似するようになり、その後風習になったとされます。
つまり、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったきっかけは、うなぎ屋の売り上げをUPさせるためのものだったのです。
では、よく言われる「夏バテにはうなぎが良い」というのは本当なのでしょうか?
うなぎの栄養価
うなぎにはビタミンA、B、E等が他の食品より多く含まれています。
Aは免疫力の強化
Bは筋肉や神経の働きを助ける
Eはホルモンバランスを整える
といった働きをします。
また、うなぎの蒲焼についてくる山椒は胃酸の働きを活発にし、消化吸収に効果がある香辛料なのです。 このように何気なく始まった習慣ですが、うなぎは夏バテに有効な食材だったのです!ただし、うなぎを食べれば夏バテしない、というわけではありませんのであしからず。
最近では、何でも一年中食べられ、食品で季節を感じることが難しくなっています。今年は土用の丑の日にうなぎを食べて、夏を感じてみてはいかがでしょうか?