栄養士便り
19 七草粥
明けましておめでとうございます。今年も皆さんのお役に立てる栄養情報をお届けしていきたいと思います。
さて、1月7日は『七草粥』の日ですね。
『七草粥』の由来
七草粥の風習は平安時代に中国から伝来したものとされ、邪気を払い、無病息災を祈って食べられ始めたそうです。しかし、当時は七草ではなく七種粥(米、小豆、粟、キビ、胡麻、ヒエ、ミノ)だったそうです。 それはそれで美味しそうですよね。現在でも、土地によって中身が変わるようです。 では、一般的な七草粥の中身である「春の七草」皆さんは全部言えますか?
せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ
の7種類です。普段聞きなれない名前ばかりですが、『すずな』はカブ 『すずしろ』は大根のことを言うのです。
『七草』の効能
これらの青菜にはビタミンCを始め多くのビタミン、ミネラルが含まれ、風邪予防、消化促進、造血作用、利尿作用、高血圧予防、等の作用があると言われます。 年末年始の暴飲暴食で疲れ気味の身体に必要な成分がたくさん含まれているので、お正月明けに食べる食事として七草粥は理に叶ったものなのです。
『七草』の効能
手間はかかりますが、丁寧に作ったお粥は本当に美味しいものです。今年は少し時間をかけてお粥を作ってみてはいかがでしょうか?
≪作り方≫
1,お米を洗い、30分程水に浸す
2,鍋にお米と水を入れ、沸騰するまでは強火、その後吹きこぼれないくらいの弱火で40分程炊く
3,七草は固めに茹で水にさらし、水気を切り細かく刻む
4,炊き上がったお粥に七草を加え塩を加え味を調える
ワンポイント
※かき混ぜないこと。お米の粒が崩れて粘りが出るのを防ぐためです。
※水分が減ってくると焦げやすくなるので火加減には注意してください。
※土鍋で炊くと遠赤外線の効果で普通の鍋を使うより柔らかくふっくら仕上がります。