栄養士便り

92 腎臓





立春とはいってもまだまだ寒い日が続いておりますが、体調を崩してはいませんか?免疫力を高め、風邪を予防することが大切な季節ですね。

今回は、「腎臓」をテーマにお話ししたいと思います。

腎臓というとどんなイメージをもっていますか?

腎臓は肝臓同様にとっても大切な臓器の一つです。
血液をきれいにし、余分な老廃物や塩分を取り除く重要な役割をもっています。さらに、全身に酸素を送ったり、血圧を調整したりと生命維持には欠かせない臓器なのです。
腎臓に負担をかけてしまう原因としては、肥満や糖尿病、メタボといった生活習慣病など様々です。
腎臓に負担をかけてしまっている原因を解消するためには、食生活の見直しと適度な運動を生活の中に取り入れることが必要です。


食べ過ぎ、飲みすぎの防止

食べ過ぎや飲みすぎは、胃腸に負担をかけるだけでなく、腎臓にも刺激となります。腹八分目を意識することが大切です。

※バランス良い食事
好きなものを好きなだけ食べていると、肉だけ、魚だけと栄養素が偏ってしまい身体に必要な栄養を十分に補うことができなくなってしまいます。
毎食 主食 + おかず + 野菜 と組み合わせて食べるようにしましょう。肉や魚、卵、大豆製品等のタンパク質の摂りすぎは禁物です。



※塩分に注意する
塩分の摂りすぎは、高血圧の原因とも言われています。血圧が上がってしまうと血圧を調整している腎臓も一緒に疲れてしまいます。汁物や麺類のスープ、お漬物などの塩分の多い食品を日頃から摂りすぎてはいませんか?



運動のポイント

※過労・激しい運動は控える
激しい運動をすると血圧が大きく変化します。すると腎臓に大きな負担がかかってしまいます。息苦しや胸の苦しさがない程度の運動にしましょう。また、炎天下での作業は控え、疲れを翌日まで残さないように心がけてください。



※日常生活でよく歩くこと
エスカレーターやエレベーターに頼りすぎないことが大切です。階段を適度に利用し、近場であれば歩き、または自転車を利用してもよいですね。

※筋肉トレーニングは注意して
筋肉トレーニング(いわゆる筋トレ)は、息をこらえてしまう傾向があるため、しっかりと呼吸をすることを意識しながら行なうように心がけてください。

具体的な食事内容・運動内容が気になる方は、病状や治療によって異なりますので、主治医に相談してください。