栄養士便り

101 “水”について





風も冷たくなり、冬が近づいてきましたね。
汗をかく機会も減ってきましたが、みなさん水分はしっかり摂っていますか?
水分をしっかり摂ることは、風邪やインフルエンザの予防にも繋がります。今回の栄養士便りでは、「水」についてお届けします。

*水の役割
私たちの体内の60~65%は水分で出来ています。
体重が50kgの方ならば約30kgの水を体内に蓄えていることになりますが、一体水はどのような働きをしてくれているかご存知でしょうか?
大きく分類すると、以下の通りになります。

①酸素や栄養の運搬:血液によって全身の組織へ酸素や栄養分を運びます
②体温調節:体温を一定に保つために、汗をかいて体温を調節します
③老廃物の排出:身体に不必要な老廃物は尿の中へ排出されます
④代謝:食べ物に含まれる栄養分の代謝(エネルギーに変えること)を助けてくれます

私たちは、1日2~2.5Lの水が体外へ出て行くと言われています。
喉が渇いたな…と感じるときは、体内で既に水が不足しているという身体からのSOSです。
これから水分をこまめにとろうと思っているあなた!
以前の栄養士便りで水分摂取についてまとめていますので、あわせてそちらもご覧ください。http://www.shmc.jp/public/letter/page.html?did=79







*硬水と軟水の違い
水の硬度は1Lあたりに含まれる「カルシウムイオン」と「マグネシウムイオン」の含有量で決まります。国によって基準は多少異なりますが、日本では、含有量が100mg未満のものを軟水、100mg以上のものを硬水と呼びます。
軟水は、まろやかな口当たりでさっぱりとしていますが、硬水は重い口当たりで苦味があります。




軟水はクセが少ないので、日本料理に適しており、素材の味を損なわずに美味しさを引き出せるとも言われています。お茶や乳児のミルクにも軟水が勧められます。
一方、パスタ料理や肉料理は硬水のほうが適しているといわれています。また、食事が肉類に偏りがちな方は、ミネラル補給目的で硬水を選択してみてもいいかもしれません。