栄養士便り

76 上手な魚の摂り方





みなさんは1週間にどれくらいお魚を食べていますか?
旬の魚といえば・・・ぶり、秋刀魚、まぐろ、かじきなど様々ですが、脂がのってとても美味しい時期ですね。



最近では若者の魚離れが目立ってきています。
国民健康栄養調査の結果によると、魚の摂取量は20~40代では7~8割、50代以上ではほぼ満たされています。


魚より肉を選んでしまうのはなぜ?
1.調理が面倒である
2.小骨があり食べにくい
3.臭いが気になる
4.肉のほうが食べやすく料理が簡単
など理由は様々ですが、和食から洋食に食事内容が移り変わっていることがわかりますね。
また、10代後半では塾通いの増加により、食事時間が遅くなるため手軽に温めて食べられる肉料理が増えてしまっているのが現状です。

魚にはどんな栄養があるの?
魚には体内で作れない必須アミノ酸8種類がバランスよく、豊富に含まれています。
また、不飽和脂肪酸である魚油には、EPAやDHAが多く含まれています。



同じ脂でもそれぞれ持つ役割が異なっているのです。知っていましたか?
体内のお掃除役とも言われ、血液きれいにしてくれるEPA。
脳の働きを活発にしてくれるDHA。
特に小魚などには、カルシウムやビタミンDが豊富に含まれ骨や歯を作る栄養素となっています。
少なくとも1週間に4~5回は魚料理を食べる習慣を身につけましょう。
目標は1週間に7回!魚料理を食べること!


魚料理の豆知識

煮魚・・・煮汁が冷たいうちから魚を入れてしまうと生臭くなってしまいます。ですから煮立っている煮汁に魚を入れることが大切。
焼き魚・・・魚から出る脂や水分によって煙が出るため、魚が汚くなる原因に。皮目から焼くことで脂分の溶出を抑えることができます。

生活習慣病予防に食生活改善はとても大切です。
食生活を見直し、できることから始めてみましょう。