栄養士便り
72 レモン
段々と天気が不安定な季節になってまいりました。
同時に身体の調子も不安定にならないよう気をつけなくてはいけませんね。
前回ミネラルについてふれましたが、今回はこのミネラルを身体にとって取り込みやすい形に変化させる作用をもつ「レモン」をテーマにご紹介します。
現在、白や薄ピンク色の花を咲かせているレモンですが、木になっているのをみたことはありますか?レモンは葉・皮・果肉すべてを使うことができ、捨てるところがない食材です。
レモンといえば・・・
ビタミンCが魅力的!!抜群の含有量と酸味成分のクエン酸が特徴。
ビタミンCはかんきつ類の中でもトップ。皮膚の新陳代謝を促し、皮膚の色素沈着を予防。これからの日焼け対策としてもオススメです。
また、クエン酸には疲労回復効果があり、スポーツ後に補う食品としては最適といえます。
クエン酸は他にも大切な役割を担っています。
それが・・・『キレート作用』です
キレート作用
レモンに含まれるクエン酸には、ミネラルを包み込んで溶けやすい形にしてくれる「キレート作用」があります。
カルシウムや鉄などのミネラルは、身体の維持・調整をおこない、体内で潤滑油として働く欠かせない栄養素です。
不足しがちなミネラルを十分に補うためには、ミネラルを含む食材にレモンを組み合わせて摂るとより効果的です。
ミネラルを多く含む食品
イワシ、アサリ、牡蠣、ひじき、昆布、若布、牛乳など
レモンを料理のアクセントとして使うと、酸味が風味を引き立て、塩分を強く感じることができ、塩分を控える救世主ともいえるでしょう。