栄養士便り
68 ふきのとう
2月に入り寒さがより一層厳しくなりましたね。
2月といえば節分・恵方巻というイメージがありますが、実は2月は真っ先に春の味覚を味わうことができます。
それは、今回のテーマは春の味覚『ふきのとう』です。
ふきのとうとは・・・
ふきのとうは雪どけとともに顔をだし、春の訪れを知らせてくれます。
ふきのとうは、ふきの花の蕾で、雄花は黄色、雌花は白色をしており、大形のふきに包まれています。早春にまず花であるふきのとうが出て、その後に葉が出てきます。葉柄が長く30~90cmにもなります。食用とするのはふきのとうと葉柄、葉。
鮮やかな緑色のふきのとうは、ほろ苦さと香りを楽しませてくれる、春の日本料理には欠かせないものとなっています。
冬眠から覚めた熊が、真っ先に食べると言われています。
栄養
栄養面では、山菜の中でも栄養価が高く、ビタミンEや葉酸、カロテン等を多く含んでします。
※ビタミンE: 他の栄養素の代謝や吸収を助けるといった働きはしませんが、体内で脂肪が酸化することを防止します。
※葉酸: 正常な赤血球を作り出し、貧血を予防します。不足すると赤血球が上手く作られず、酸素を運ぶ力が劣ってしまい、貧血を起こす可能性があります。
また、苦味成分が含まれていますが、食欲増進効果もあるので、食欲が落ちてしまった時には上手く食事に取り入れると良いでしょう。
食べ方としては味噌と相性が良く、ふきのとう味噌が有名ですね。 ほろ苦さを楽しむ山菜ですが、小さな蕾のもの、採りたてのものを選ぶことで苦味が少なくなります。 さらに、苦味が気になる方はアク抜きすることで緩和されますが、同時に香りも損なわれてしまいます。 是非、ひとあし早く春の味覚を味わってみてください。