栄養士便り

67 お餅





明けましておめでとうございます。
新年を迎え、思いを新たに引き締まる感じがしますね。
今年も様々な栄養情報をお届けしていきたいと思います。

皆さんはお正月に食べるものといえばどのようなものを思い浮かべますか?
また、今年のお正月は何を食べましたか?

今回はお正月によく食べる『お餅』についてご紹介します。



普段、私たちが食べている白米は「うるち米」といいますが、粘り気が強い「もち米」を利用して蒸して十分に粘るまでついたものを『お餅』といいます。
ご飯もお餅もでんぷん質を多く含む食品であり、毎食欠かすことができない基本的な栄養素でありエネルギー源となっています。

ご飯100g ・・・ 168Kcal
お餅100g ・・・ 235Kcal(一般的に販売されている切り餅1コ50g)
お餅100g(切り餅2個)食べることでご飯1膳(150g)とほぼ同じエネルギーを摂ることができます。ですから、お餅は少量でとても効率の良いエネルギー食品といえます。

持久力を重視するスポーツ選手・アスリートは食事にお餅を食べる人が多いと言われています。これは、カーボローディングとよばれる炭水化物を多く摂取する食事法です。運動時のエネルギー源を、より多く筋肉に蓄えるために考えられたものです。また、お餅は消化吸収においても優れています。

ですが、お餅は少量でエネルギーがあるということは食べ過ぎは禁物です。食べ過ぎに注意し、運動を適度に行い、適量を心がけましょう。


朝食にお餅を・・・

朝食をついつい抜いてしまうという方も少なくないと思います。
1日のスタートは朝食から!今の時期だからこそ、朝食にお雑煮はオススメです。朝、時間がない時でもお雑煮を食べれば主食(お餅)+主菜(肉類や卵)+副菜(野菜)を手軽に摂ることができ、またバランスの良い食事として、寒い朝の強い味方となります。
朝食にぜひお餅を取り入れてみてはいかがでしょうか?



鏡開き

お正月には、どこの家庭でも鏡もちが飾られているのを目にしますが、鏡開きとはいつかご存知ですか?
鏡開きは、関東では1月11日といわれています。
鏡開きとは、お供えしたお餅を割ることですが、割るという言葉は縁起が悪いため、開くという言葉が使われています。この鏡開きをすることによって1年の健康と開運を祈願します。