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スリープサロン

診療科紹介

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは睡眠中に呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができない病気です。心臓や血管などの合併症を引き起こすだけでなく、交通事故発生率が高くなるなど社会生活にも重大な悪影響を引き起こします。下記のような症状が気になる方、職場で精密検査が必要と言われた方、パートナーがいびきをかく、睡眠中に呼吸が止まっているなど何かお気づきでしたら、是非ご受診ください。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は閉塞性、中枢性、混合性の3つに分かれますが、閉塞性が大半を占めます。閉塞性睡眠時無呼吸症候群(閉塞性SAS)は、喉の奥が仰向けに寝ることで狭くなり、空気の流れが狭くなるといびきが出現し、閉塞すると無呼吸が出現します。「1時間あたりの無呼吸低呼吸(AHI:Apnea Hypopnea Index)の回数が5回以上」で診断されます。5~15回が軽症、15~30回が中等症、30回以上が重症です。

閉塞性SAS は、成人男性の5人に1人がもっているが、そのうち85%以上が診断されていないと言われています。閉塞性SASは睡眠時の無呼吸により、酸素が低下し二酸化炭素が貯まることなどから心臓や血管に負担がかかり、高血圧(健常者の約2倍)や心筋梗塞(約4倍)など様々な合併症を引き起こします。放置された場合の7-8年後の死亡率は37%とされています。日中の眠気のために、交通事故発生率を高める(約7倍)など社会生活に重大な悪影響を引き起こします。

ここまではOSASから見た合併症の割合についてでしたが、各疾患側からOSASの合併の割合について見てみると左のグラフの用になります。このグラフから、薬でなかなか下がらない高血圧(薬剤耐性高血圧)の方の80%が、睡眠時無呼吸症候群を合併している可能性があります。

検査の流れ

検査

1. 簡易検査(自宅)
鼻での呼吸の状態、血中の酸素の状態などから、無呼吸の程度を測定できます。AHIが40以上で症状が明らかな場合にはCPAP療法の対象となります。AHIが40未満であれば精密検査(終夜睡眠ポリソムノグラフィー)が必要です。また、ダイエット後など、CPAP療法開始後の効果判定としても行うことがあります。
2. 終夜睡眠ポリソムノグラフィー(1泊入院)
実際の睡眠の質、睡眠中の行動異常など、他の睡眠障害や合併症の評価を行うためには、やはり入院での検査が必要です。脳波、心電図、胸部の動き、血中の酸素量などの検査端子を体に取り付けて一晩寝て頂きます。痛みは全くありません。当院では、睡眠時無呼吸症候群などが疑われる方には外来にて日程をご相談し、入院して当検査を受けて頂きます。
CPAP治療圧の決定やCPAP療法導入のために再度一晩入院して頂くこともあります。

終夜睡眠ポリグラフィー検査のスケジュール(1泊2日)

  時間 内容
午後 6:00頃 来院してください
午後 7:00頃 夕食
午後 8:00 - 9:00 病室で検査を開始します
午前 5:00 - 6:00 検査を終了します
午前 6:30 - 朝食
午前 7:00 退院

BMI(Body Mass Index)チェックシート

肥満の人は胸郭や腹部に脂肪組織が多いため、肺活量が肥満でない人に比べると少ないといわれています。また、首周りに脂肪がついている人は、上気道が脂肪で圧迫されている可能性があるのです。眠っている間は舌が落ち込むのでさらに上気道が狭くなり、イビキや無呼吸などの症状がでます。
肥満の度合いが簡単に分かるBMIで、まず試してみましょう。

BMIの測定

身長と体重を入力してください

測定項目 回答  
身長  cm  
体重  kg  
BMI値  
評価

BMIの評価

BMI 評価
18.5未満 痩せ型です。
症状のある方や気になる方は、来院下さい。
18.5~24.9 標準的な体型です。
症状のある方や気になる方は、来院下さい。
25以上 肥満です。
SASの可能性があり、合併症も考えられますので、是非来院下さい。

ESS(Epworth Sleepiness Scale)チェックシート

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる方にはESSが目安になります。
ご自分の状態をチェックしてみましょう!

0 = 決して眠くならない
1 = 稀に(ときに)眠くなる
2 = 1と3の中間
3 = 眠くなることが多い
  内容 選択
1 座って読書をしているとき
2 テレビを見ているとき
3 公の場所で座って何もしないとき(例えば劇場や会議)
4 1時間続けて車に乗せてもらっているいるとき
5 状況が許せば、午後横になって休息するとき
6 座って誰かと話をしているとき
7 昼食後(お酒を飲まずに)静かに座っているとき
8 車中で、交通渋滞で2~3分止まっているとき
  スコア合計
評価

治療

生活習慣病の改善指導

運動療法・食事療法・薬物療法の指導により高血圧・糖尿病等の予防と治療を行います。

CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸法)

鼻マスクを通して空気で持続的に陽圧をかけ、上気道の閉塞部位を押し広げることによって“いびき”や睡眠時無呼吸を消滅させる方法です。有効性・安全性が高く、最も普及している治療法です。

歯科装具(マウスピース)

扁桃腺や軟口蓋の肥大などが睡眠時無呼吸の主因であるときは、肥大した部分を取り除く手術が有効です。

耳鼻科的手術

下顎を前方に突き出させるように工夫したマウスピースを付けて眠ると、気道が広がり、いびきや無呼吸が軽くなります。

担当医

 川辺 正之(かわべ まさゆき)

川辺 正之(かわべ まさゆき)

【資格】

日本循環器学会認定循環器専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
難病指定医
厚生労働省 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了

 松本 健(まつもと けん)

松本 健(まつもと けん)

【資格】

日本内科学会認定内科医
日本腎臓学会腎臓専門医
難病指定医
日本腎臓リハビリテーション学会腎臓リハビリテーションガイドライン講習会修了
厚生労働省 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了

外来担当医

時間/曜日
午前受付
8:00-12:00
(診察) 9:00~
川辺 正之 【予約制】第1・2・3週のみ診療
午後受付
12:35-16:00
(診察) 14:00~
松本 健 【予約制】

初めて診察される方へ

スリープサロンは予約制になっております。予約は受付またはお電話にて承ります。
電話048-665-6111