治療支援部門

医療安全管理課

患者さん、職員、職員家族も安心して受診できる病院を目指して

医療安全管理統括責任者の挨拶

医療安全管理統括責任者の金達浩です。当院の診療方針として、「すべての患者さまが平等で、安全な医療・ケアを受けられる権利」を第1に掲げており、医療のさまざまな場面に存在するリスクに向き合い、患者さま・医療従事者など全ての人々の安全を守るため、当院では院長直轄の部署として医療安全管理課を設置しています。専任医師1名、専従看護師(主任以上)2名、専任の薬剤師、臨床工学技士、放射線技師および院内全病棟・各部署に配置した22名のリスクマネージャーが一丸となって活動し、皆さまに安心して治療を受けていただく体制を構築しています。

副院長
がん治療センター長
金 達浩

スタッフの紹介

医療安全管理統括責任者(専任医師) 1名
医療安全管理者(専従) 2名
医薬品安全管理責任者 1名
医療機器安全管理責任者 1名

医療安全管理指針

医療安全管理指針は ここから

組織図

医療安全管理課の主な業務内容

      ① 院内報告制度を基盤とした医療安全のための活動事故調査にあたり状況の把握、及び情報収集に関すること
      ② 医療安全のための委員会に関する活動
      ③ 医療安全のための部署間の調整、対策等の提案
      ④ 医療安全のための指針やマニュアルの作成
      ⑤ 医療安全に関する研修・教育の企画と運営
      ⑥ 医療安全に関する院外からの情報収集と対応
      ⑦ 医療安全のための院内評価業務
      ⑧ 事故発生時の対応業務
      ⑨ 事故発生後、根本原因分析ないし背景要因分析の結果に基づいて再発防止策を立案する。
      ⑩ 医療安全推進者・リスクマネージャーの統括

医療安全管理課の活動

「ひとはだれでも間違える」
医療安全の考え方にこのような言葉があります。間違えっぱなしでは、安心して当院にお越しいただくことはできません。なぜ間違えてしまったのか、何がそうさせたのか、どのような環境で行われたのか、起こってしまったことに対し、真摯に向き合い、2度と同じ過ちが起こらないように改善、再発防止策を検討しています。間違いをゼロにすることは理想ですが、私たち人間は間違える生き物であるため、間違いが起こりやすい条件や環境などを減らしていく取り組みをしています。
医療安全活動の基本は、対話です。患者さんと医療者間、職員同士の架け橋的な存在になることが、医療安全管理課の最大の活動です。
患者さんが安全に医療や看護を受けることができるように、職員が医療や看護を安全におこなえるように、危険が潜んでいる技術、方法、環境、状況などを改善していく活動をしています。

当院の活動・取り組み内容の一例です。

〈院内ラウンド〉
毎月定期的に各部署を訪問しています。転んでしまった患者さんの療養環境やその部署で発生したインシデントの対策状況の確認を行っています。また、薬剤師やリハビリテーションスタッフ、臨床検査科スタッフらと訪問し各スタッフの立場から意見を出し合い、安全な環境につなげています。

〈医療安全研修〉
院内の全職員に向けて、年に2回研修を行っています。全職員が確実に研修参加できるよう、2日間で合計22回の開催時間を設けて研修を行っています。

〈院内情報発信〉
ひやっとした体験、はっとした経験を「院内ヒヤリハットニュース」として共有しています。また、院外から得た安全情報を発信しています。

〈ぐっじょぶ賞〉
日々の医療行為、看護、診療技術などで、これは間違いやすい状況が潜んでいた、患者さんや職員の安全を守ることができないな、事故につながることがあるかもしれないといった体験や経験を院内報告した職員に対し、表彰を行っています。職員のリスク感性を高めるために行っています。

〈医療安全川柳〉
毎年11月にある医療安全推進週間イベントとして、職員に川柳を募集しています。応募された川柳作品を職員による投票で上位12作品を選出し、毎月の川柳として紹介し、職員の意識向上を目指しています。
更に上位3作品には、院長賞、事務長賞、看護部長賞として表彰しています。

〈MACT活動〉
心電図モニターのアラーム音を適切に活用できているか、患者さんの異常の早期発見につなげられるよう、チームを立ち上げ活動開始しました。 院内にはいろんな音が響いています。患者さんの状態変化にいち早く気付けるように、音の整備をしていきます。

患者さんへのお願い

患者確認について
院内ではお名前を確認する場面がたくさんあります。診察する患者さんを間違っていては、医療行為は意味を成しません。お名前を何度もお尋ねします。また、同姓同名の患者さんがいることがあるため、お名前だけでなく、生年月日も併せてお尋ねします。
しつこいと思われるかもしれませんが、患者さん自身の安全を守るために、お名前と生年月日をおっしゃっていただけますよう、ご協力お願い致します。

食品および薬品アレルギーについて
食べ物や飲んだことのあるお薬で、肌がかゆくなったり、あかくなったり、体調に変化が現れたことがあるものについては、私たちにお知らせください。治療をしていくうえで重要な情報になります。

検査結果について
「あれ、あの時の検査結果は聞いたかな?」「あの検査の結果はどうだったのかな」と疑問に思われたことは、診察の時になんでも聞いてください。聞き忘れることがあるように、伝え忘れることがあります。

転倒転落予防策について
住み慣れた自宅とはちがい、勝手のわからない病棟では転びやすい状況があります。入院中は、スリッパではなく、かかとのある履きなれた靴をご準備ください。