専門治療

臨床倫理コンサルテーションチーム

目的

医療現場には、さまざまな臨床倫理問題が存在しており、医療従事者にとって判断に迷うことがしばしば起こっています。そこで、職員が直面した臨床上の課題について相談を受け、早期解決にむけ臨床倫理コンサルテーションチームが介入し解決のサポートをしております。

臨床倫理問題の一例

  • 医療チームの中で治療方針を巡って意見の相違が起こった場合
  • 患者さんやご家族のご意向に沿うことが難しい治療方法
  • 治療を拒否する患者さんへの対応
  • 患者さんの意向とご家族の意向が異なる場合
  • 患者さんへの延命処置を実施するかどうかの判断
  • 延命措置(呼吸管理、血液透析、経管栄養、輸液など)に関すること
  • 患者さんによる意思決定が難しい場合の対応
  • 診療に関して「もやもやした感じ」が払拭できないとき

チームメンバー

  • 医師
  • 看護師
  • ソーシャルワーカー
  • 理学療法士
  • 医療安全管理者
  • 事務
 

チームの活動

チーム介入

現場より依頼があった際には、チームメンバーにより情報収集(医師や看護師等からの情報収集・問題点の整理・法的根拠やガイドラインの確認)を行い、チームミーティングを実施します。その後現場での臨床倫理カンファレンスに参加し、問題解決に向け助言等を行います。カンファレンス後は随時進捗状況を確認し、問題解決となったらチーム介入終了になります。

チームミーティング

チーム運営に関すること、介入内容、介入症例の経過確認および追加介入方法の検討、チームメンバーの知識・技術向上のための勉強会等を定期的に実施しています。

当院の医療チームリスト

がんと共に生きる患者さんの痛みなどの症状や不安に対し、がんによるあらゆる症状の緩和に向けてサポートしていきます。

低栄養など栄養管理の必要な患者さんに対し、最良の方法で栄養支援していきます。

院内外の「感染」に関してのコントロール、〝感染が起こらない様に〟日々活動しています。

感染症の治療効果を高め、耐性菌の出現を抑えるために、検査や抗菌薬について支援しています。

「より早い人工呼吸器からの離脱」、「呼吸ケアのレベルアップ」をめざして、患者さん一人ひとりの呼吸をサポートしています。

口腔環境の快適性の確保、咬む、飲み込むといった口腔機能の維持、回復、QOLの向上に取り組んでいます。

良好な代謝コントロールの維持、合併症の発症を予防で健常人と変わらぬ社会生活を目指し、取り組んでいます。

「褥瘡(じょくそう)」とは、一般的にいう「床ずれ」のこと。褥瘡対策はいまや病院全体で取り組む時代です。

多職種と連携を図りながら薬物療法のみならず心のケアを含めたサポートをしています。

心不全患者さんの生活環境を把握しながら指導介入を行い、再入院の予防やQOLの維持、退院後のサポートを多職種で行います。

多職種で連携を図り、骨粗鬆症治療の導入を進めていきます。二次骨折予防として近隣クリニックとの連携を図っています。

臨床で起こる様々な倫理問題に対して解決をサポートすることで、患者さんやご家族に質の高い医療の提供を目指しています。

認知症の方の環境調整やコミュニケーション方法について病棟看護師と共に検討し、安心できる環境(ケア環境を含む)で適切な治療を受けられるようにケアのサポートを行います。

「排尿⾃⽴⽀援加算」「外来排尿⾃⽴指導料 」の算定となる患者に対し、包括的排尿ケア の介⼊を⾏い、排尿の自立ケアをサポートします。