専門外来

男性更年期外来

男性更年期(障害)とは

40歳以降の男性において男性ホルモンが低下してくるごとに精神・身体的ストレス、加齢による全身的変化、疾病、薬剤などの影響が加わり、女性の更年期障害に似た多種多彩な症状が現れることがあります。このような状態を最近では男性更年期障害と考えるようになってきました。しかし、女性と違って急激な性ホルモンの低下や月経の停止などの明らかな徴候がないために診断がつきにくいのが現状です。

男性更年期障害の症状

憂うつ感、無気力、疲れやすい、情緒不安定、記憶力低下、集中力低下、不眠などの精神・神経症状、ほてり、冷え、発汗、肩こり、頭痛、めまいなどの自律神経失調症状、手足のしびれ、尿意切迫感、筋力低下、腰痛、筋肉痛、性欲の低下、勃起力の低下など多彩なものがあります。

男性更年期の診断

まず質問紙により男性更年期障害の可能性があるかを判定します。色々な質問がありますが、そのうち一つを下に示します。うつ病との鑑別が重要であるため、うつに関した質問をすることもあります。次に、男性更年期の可能性が高い場合には、男性ホルモンや性ホルモンの分泌を刺激するホルモンの量を、血液を採取して測定します。ホルモンの低下の原因として他の病気が考えられる場合には、それに対する検査をすることもあります。

男性更年期障害の治療

基本的には男性ホルモンを使用しますが、個人個人により症状に差があるため、自律神経調整薬・漢方薬・抗うつ薬などを単独または組み合わせて使用することもあります。

前立腺癌とは

50歳以降になると前立腺の外側に癌が発生するようになります。前立腺癌はアメリカでは男性に発生する癌の第一位となっています。日本でも前立腺癌の患者数は急速に増えつつあり、1950年に比べると20倍ちかくになっているといわれています。これは日本が急速に高齢化していることと、食事の欧米化により動物性脂肪の摂取量が多くなったためではないかと考えられています。

前立腺癌の症状は初期の段階ではほとんどありません。これは前立腺癌が前立腺の外側に発生することが多いからです。癌が大きくなると前立腺肥大症のような症状が出るようになります。また、前立腺癌は骨に転移することが多く、骨の痛みや腰痛などで発見されることがあります。
前立腺癌の診断で現在最も重要なのがPSA(前立腺特異抗原)の測定です。これは少量の血液を採取して測定しますが通常の血液検査と同時に行えます。前立腺癌の早期発見のためには50歳以降は定期的にPSAを測定することが推奨されています。PSAは4.0未満が正常とされていますが、最近では2.0~4.0の方でも10%前後、4.0以上では約30%に前立腺癌が発見されると報告されています。ですからPSA2.0以上であったならば一度泌尿器科を受診することをおすすめします。前立腺癌が疑われた場合、診断を確定するためには前立腺針生検が必要です。これは直腸から細い針を前立腺に何ヶ所か刺して組織を採取し、病理学的に診断するものです。30分位で終了しますが当院では麻酔をかけて行いますのでほとんど痛みは感じません。

前立腺癌の治療は前立腺を摘出する手術、放射線による治療、薬による治療(主に男性ホルモンを弱めるもの)などが行われますが、患者様個人個人に適した治療が異なることから、十分に患者様と相談して治療法が決定されることになります。

チェックシート

下記のリストは男性ホルモン低下の可能性があるかどうかの質問紙です。
下記の質問にお答え下さい。質問1または7が「はい」であれば、それだけで男性ホルモン低下の可能性があります。この二つが「いいえ」であっても他の8項目中3項目が「はい」であれば可能性があります。

番号 質問 回答
1 性欲の低下がありますか
2 元気(活力)がなくなってきましたか
3 体力あるいは自給力の低下がありますか
4 身長が低くなりましたか
5 日々の愉しみが少なくなったと感じますか
6 物悲しい気分になったり、怒りっぽいですか
7 勃起力は弱くなりましたか
8 最近、運動をする能力が低下したと感じますか
9 夕食後うたた寝をすることがありますか
10 最近、仕事の能力が低下したと感じていますか
評価

担当医

副院長 飯泉達夫(いいずみたつお)

副院長  飯泉達夫(いいずみたつお)

【資格】

日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本腎臓学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
緩和ケア研修修了
難病指定医

外来担当医

時間/曜日
午前受付
8:00-12:30
(診察) 9:00~
午後受付
12:35-17:00
(診察) 14:00~
飯泉達夫