日本輸血・細胞治療学会の機能評価を受診しました。

「輸血」は重要な医療行為のひとつです。高度の貧血がある患者さんや、血液が固まりにくい状態の患者さんにとっては、なくてはならない治療法になります。一方、血液型を間違えて輸血を行うことは大変に危険なため、輸血の際には入念な患者さん確認、血液型確認を行います。また輸血によって起こるさまざまな副反応を、迅速に見つけて対処する必要があります。

また輸血は「献血」という善意の行為によって成り立っているため、1パックたりとも無駄にすることができません。冷蔵庫から出した血液は急速に劣化するため、本当に必要な患者さんにタイムリーに提供することで、無駄な廃棄を減らす必要があります。

当院の輸血部では学会認定検査技師を中心に、上記の活動に熱心に取り組んでいます。輸血委員会では定期的にラウンドを行い、ダミーの輸血製剤を使って現場スタッフの患者・血液型確認のテストも行なっています。また輸血の廃棄率は0.2%以下と、標準的な病院の1/10以下に抑えています。

当院のこれらの取り組みを客観的に評価してもらうために、日本輸血・細胞治療学会の機能評価(I&A)を受審しました。専門の評価員3名により、マニュアルの確認や現場でのチェックをしていただきました。正式な認証はしばらく先になりますが、評価員の先生方からは多くのお褒めのお言葉をいただきました。これからも安全な輸血治療に取り組んでまいります。

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