医療を行う上で、患者さんの安全を守ることは最も重要な課題です。以前は医療事故を個人の責任にしたり、「注意不足だった」と片付けることもありました。しかし最近は、チームや組織の力を上げることで医療事故を未然に防ぐ活動が主流になってきました。
チーム力を上げるためには、職員ひとりひとりの医療安全への意識を高める必要があります。そのために医療安全のメンバーがアイデアを出しあって生まれたのが、「安全川柳」イベントです。
昨年9月に院内で募集したところ、75の作品が集まりました。なかなかの力作ぞろいでしたが、全職員で投票した結果、次の3作品が優秀賞に選ばれました。
院長賞 「報告が 伝わらなければ 独り言」
事務長賞 「大丈夫 慣れと過信が 事故起こす」
看護部長賞「あの一瞬 後悔しても 戻れない」
どれも短い言葉の中に、重要なメッセージが含まれています。応募してくれた3人には、昨年末の忘年会で表彰を行いました。また外来に掲示して、患者さんにも読んでいただいております。
この活動を通じて、職員の医療安全への意識が高まったように感じています。ぜひこれからも、毎年続けていきたいと思います。