当院は医師の初期臨床研修を重視しています。常勤医師の70%近くが厚労省認定の指導医講習を受講済みで、エビデンスに基づいた体系的な指導をおこなっています。中堅の医師をメンターに任命し、医療のことのみならず、社会人としての振る舞いについてきめ細かく指導しています。臨床研修センターには専従の女性事務職を配置して、メンタルケアや私生活にまでしっかりと目配りしています。病院全体で研修医を育てる姿勢があり、研修の360度評価には、看護師、薬剤師など多くの職種が参加しています。
このような病院の体制が評価されているのか、毎年多くの医学生が当院の初期臨床研修プログラムを受験してくれます。今年も7名の枠に62名の応募があり、今週3回に分けて筆記および面接試験を行いました。
多くの病院では面接試験は院長や臨床研修センター長が行うことが多いのですが、当院ではさらに、看護部長、事務長、薬剤部長、リハビリ技師長、メンター指導医、研修医の互選で選ばれたチーフレジデントも加わります。これも病院全体で研修医を育てる姿勢の表れです。
受験者は緊張した表情ながら、面接官たちの変化球?の質問にも落ち着いて答えてくれます。学業のみならず、バイトや部活から得た経験値をしっかりアピールしてくれます。みんなとても優秀で、全員合格!と言いたいところですが、断腸の思いで採点していきます。来年4月に彼ら彼女らがとびきりの笑顔で仲間に加わってくれることを楽しみにしています。当院と縁がなかった学生さんも、きっといい医者になって、日本の医療に貢献してくれるでしょう。
繰り返しになりますが、当院を受験してくれる学生さんたちの優秀さに驚きます。臨床研修センター長と「昔の僕らが受験してたら、きっと受からないね・・」とボヤきました。