謹賀新年

謹んで初春のお慶びを申し上げます。

昨年はCOVID-19が5類感染症に移行したことで、世間的には晴れやかな気分が広がっています。飲食店や観光地は賑わいを取り戻し、外国人観光客の姿もたくさん見かけるようになりました。当院でも長らくストップしていた入院患者さんへ面会を10月から再開しています。しかしCOVID-19はこの世から消えたわけではなく、相変わらず脅威の存在です。当院では、引き続き院内でのマスク着用と手指衛生、職員の体調管理、発熱患者さんの速やかなPCR検査などを徹底していきます。

診療面では、一昨年に開始した外科領域のダビンチ手術は順調に症例を重ねております。多職種からなるダビンチチームが活発に活動しており、毎週のミーティングで丁寧な振り返りを行うことで、手術の質向上や若手スタッフの人材育成に大きな効果をあげています。昨年は中学生とその家族を対象にした「ダビンチ手術体験イベント」を2回開催し、多くの参加者に楽しんでいただきました。

前回のシンフォニーでも紹介しましたが、倫理コンサルティングチームや認知症サポートチームなど、新しく立ち上げた多職種チームも活躍しており、メンバーそれぞれが専門性を発揮しながら、患者さんを中心とした質の高い医療を提供しています。また、昨年も多くの職員が難易度の高い専門資格を取得しており、病院の未来を担う若手人材が続々と頭角を現してきています。

昨年8月には「紹介受診重点医療機関」に認証され、ますます地域での役割が明確になっています。国の方針として、患者さんはまずかかりつけの先生に診ていただき、そこで高度の医療が必要と診断されたら、当院をはじめとする「紹介受診重点医療機関」にご紹介いただくことで、多くの方に適切な医療を受けていただくことができます。幸い地域の病院・クリニックには優れた先生が多く、これからも密に連携をとりながら診療を行っていきます。

今年も地域の医療に貢献できるよう、職員一同で頑張ってまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。