栄養士便り

35 お茶





新緑の季節となり、お出かけするには良い時期になりましたね。
お弁当を持ってピクニック!なんて1日も素敵ですよね。
そんな時、飲み物は何を持っていきますか?
ビール?ジュース?いやいや、お弁当にはやっぱりお茶でしょう!

今回は『お茶』についてです。


お茶の種類
「お茶」と一言で言っても色々な種類があります。紅茶、緑茶、ウーロン茶、等々でも元々は同じ茶葉から作られていることをご存知ですか?



このように、加工する過程によって種類が分けられています。
中でも緑茶は日本で流通しているお茶の約85%を占めていて、一番なじみがあるお茶と言えます。

茶葉の新芽で作った緑茶を新茶といい、特に美味しいお茶とされます。
2月3日の立春から数えて88日目を八十八夜と言い、年によってズレますが5月2日がその日にあたります。この日に摘み取られたお茶を飲むと一年間無病息災で過ごせるという言い伝えがあるくらい日本人には昔から欠かせない飲み物なのです。
最近ではコーヒーショップと同じように、緑茶ショップもオープンして人気となっているそうですよ。


お茶の成分

お茶の成分も色々ありますが、注目したいのはまずカテキン。
緑茶の渋み成分でもあるのですが、血圧抑制効果、抗菌作用、虫歯予防、口臭予防、コレステロール・中性脂肪低下作用、腸内環境改善、等があるとされます。
昨年の冬も猛威を振るったインフルエンザ感染も防いでくれます
(※かかってしまったインフルエンザを治す力はありません)
そこで、インフルエンザ予防、風邪予防にお茶でのうがいをオススメします!
飲むお茶より薄くても効果があるので茶葉は出がらしで十分です。あとは普通にうがいをするだけ。虫歯・口臭予防にもなって一石二鳥です!

他の成分では、旨み成分であるテアニンが脳神経系に作用して、リラックス効果をもたらしてくれます。
忙しい日々の中でも、少しゆっくりお茶を飲む時間を作ってみてはいかがでしょう?


再利用

お茶を飲むと必ず出る茶ガラ。あたりまえのように捨ててしまうと思いますが、飲んだ後の茶ガラにはまだまだ栄養成分は含まれています。これを活用しない手はありません。
お料理に使うのなら佃煮、炒め物、揚げ物。また、乾燥させて色々なものにふりかけて食べても美味しいです。
入浴剤代わりに緑茶風呂。冷蔵庫や下駄箱の消臭剤としても活躍してくれます。

色々な効果をもたらしてくれる緑茶の力。
余すとこなく活用してみてください。